JANOG Comment 4 JANOG ワークグループ・パイロットプロジェクト プロポーザル 1999年 2月12日 JANOG運営委員会 [背景] janog@janog のメーリングリストは現在1,700名を越えるメンバーがおり、議 論のテーマによってはメンバーの一部によって構成される小さいグループで 議論を行う方が、議論の収束性などの観点から好ましい場合があり得る。 このような観点から、JANOGの活動としてjanog@janog の他にワークグループ を形成して議論を行うパイロットプロジェクトを実施する。 [ワークグループの要件]  1) ワークグループはjanog@janog で発生した議論のうち、特定のテーマ に関して議論を深め、成果物として一定のドキュメントを作成するこ とを目的とする。  2) ワークグループはその特定テーマの議論に関して十分な見識を持つな ど、議論をマネージすることができるメンバ1名をチェアとして構成 する。他の役職者の設定などはチェアに一任される。  3) チェアはそのワークグループの活動をまとめ、運営,成果に関して責 任を持つ。  4) チェアはその役割の遂行が困難となった場合、ワークグループメンバ の中から代わりのチェアを選出することができる。その場合、運営委 員会に報告する。  5) ワークグループは発足の時点から2,3ヶ月を目処とする期間を限定し て開かれ、その期間中にその議論の成果としてドキュメントを発行す る。また議論の終了未了を問わず、その経過をJANOGミーティングや janog@janogメーリングリストで報告できるよう努める。  6) 以上、ワークグループの活動は、いずれもJANOGポリシ[1]を遵守する こと。 [1] JApan Network Operators' Group Policy ftp://ftp.janog.gr.jp/pub/janog-comment/jc1.txt [ワークグループ発足の契機]  1) JANOGメンバは、janog@janog における議論の中で、その議論をワー クグループ化したほうがよいと思う場合にワークグループ発足を提案 することができる。提案は特に窓口を設けることなく、janog@janog メーリングリストの上で行うものとする。  2) 提案者はチェアを務めようとしても良いし、本人の了承が得られれば 提案者以外をチェアに推薦することができる。  3) ワークグループに関して、チェアが確定し、かつ前項[ワークグルー プの要件]に示される成果物が設定された時点でワークグループ発足 の提案が成立したものとする。  4) ワークグループ発足の提案は、運営委員会によって検討され、可否が 判断される。 [JANOG運営委員会の役割]  1) 運営委員会は、[ワークグループ発足の契機] 4)の通り、ワークグルー プ発足の可否を決定すると同時に、発足可の場合にはチェアとともに 期限を設定する。  2) 運営委員会は、ワークグループからの要望によってメーリングリスト を作成し、その管理権をチェアに与える。  3) 例えばWebページなど、2)以外のリソース準備は、可能な範囲で対応 する。  4) ワークグループの運営はチェアに一任されるため、運営委員会は基本 的に関わらないが、チェアの判断の下、可能な範囲の協力は行う。  5) 運営委員会はワークグループの活動がJANOGポリシを遵守しているか をチェックする。  6) 運営委員会は期限までに成果物が提出されるかチェックするとともに、 成果物を受理し、必要に応じて審査をしたうえで公開する。 [議論の経緯]  1) このワークグループパイロットプロジェクトは、運営委員会の中の、 ワークグループ化,メインリスト以外のテーマ別リスト設置の議論の 中から生まれた。  2) 議論においてはわざわざ別のグループを形成せずとも janog@janogの 一つのスレッドとして議論すれば十分だという意見もあったが、実際 に形成してみるということに意義を見いだしたため、パイロットプロ ジェクトとしてトライアルを行うこととした。 従って、このパイロットプロジェクトを通じて、ワークグループ設置 自体、及び設置する場合の運営上の諸規定の得失を見極め、正式な開 始に向けた検討を行う。  3) ワークグループの要件に関しても、取りあえず期間限定の上成果物を 求めるものとしたが、常設のワークグループ,成果物を求めないワー クグループ,メインリスト以外のサブリストの設置など 1)の議論は 今後も継続する 以上