1. タイトル JPNIC Update 2. 発表者 佐藤 晋(サトウススム) (日本ネットワーク インフォメーションセンターIP事業部) 3. ロガー 土井猛(日本コムシス株式会社) 4. 時間 2004年1月30日 14:00〜14:30 5. 発表の焦点・論点・議論 - 統計データUPDATE - 事業部活動報告 - IPアドレス統計情報 - 最近のホットトピックス 6. 発表の流れ (1) 統計データUPDATE   - 7月に過去最大の割り振り(/12)を行った   - ASの申請が減少してきている   - 1回あたりの割り振りサイズが大きくなってきている   - 割り当て数は増加しているが審議件数が減少している   - 指定事業者への権限委譲が進んでいると考えているが、どうでしょう (2) 活動報告   - 2003年度の成果   個別相談会の開催、審議担当者が名乗るようにするなど指定事業者とのコ   ミュニケーションを充実させた   APNICへの職員派遣、APNIC以外のミーティングへの参加などRIRとの連携   強化を行った   審議基準、アサインメントウィンドウサイズの査定項目の見直しなどを   行い、指定事業者の負担軽減につとめてきた - ミーティング、イベント    JPOPM5、連絡会、個別相談会の開催    APNIC、ARINミーティングへの参加 - 料金体系見直しの検討を実施、次回JPNIC総会で検討内容を報告予定    その後会員、指定事業者のご意見をいただき最終案をまとめる   - レジストリシステム設計にあたり、指定事業者のご意見を頂く予定   - IPv6ポリシーガイドラインWGにJPNIC職員とパワードコム中川さんが参加   現在ドラフト作成中で次回APOPMで発表予定  - JPIRR BoFの2回目をInternet Week2004で開催  - 今後の計画   円滑な業務のためのシステム開発、業務改善をがんばって進める。努力   の方向性が違っていたらご指摘ください   インターネットガバナンスの状況変化へ対応していくことと、そのため   のRIRとの連携強化を進める   今度こそちゃんと情報提供機能を充実させる (3) 最近のホットトピックス   - 割り当て情報公開任意化について    APNICのポリシー提案を受けて、日本での実装についてip-users MLにて    議論中    運用責任者の定義について、議論が行われている   - 次回APOPMでで最小割り振りサイズの/21への変更が提案される予定    既にARIN、RIPEでコンセンサスを得ている内容で日本の意見をコメント    するのでご意見をいただきたい   - 追加割り振り基準変更の提案については、他のRIRでは基準緩和として    歓迎されているが、日本ではネガティブな意見も出されていた   - RIRがIPv4アドレス枯渇の話題に敏感に反応していきている   - WSISでの議論で今後インターネットガバナンスの話題が盛り上がると    思われるので注目していきたい (4) その他の事業について、まとめ - より公益につながる事業についての検討を進めている   - 業務面の改善やポリシーの緩和などで、以前に比べ指定事業者への負担    が軽減されるように思う。そのための努力もしてきている。実感として    どうかご意見を伺いたい   - 一言コメントで、JPNIC以外でリソース管理を行っては、という意見が    あったが、そういった本質的な議論も行っていきたいと考える    料金については、今後ご意見をください (5) Q&A ▼株式会社インテック・ネットコア 近藤さん + 特殊用途PIアドレスの割り当てサービスについて  ・特殊用途PIアドレスの割り当てサービスについては、サービス実施に向けて   作業を進めているとのことだが、実装はいつになるのか(近藤)    - 当初の予定より、若干スケジュールが遅れ気味ではあるが、今年度中     には実装予定です(佐藤)  ・今年度中ということだが、2月に実装されるのは無理と考えてよいか(近藤)    - できるだけ早いうちのサービス実施を考えているが、2月は難しいか もしれない(佐藤) + APNICでコンセンサスを得た事項について  ・AD-RatioがAPNICのミーティングでコンセンサスを得た場合、それを受けて   JPNICはどのような対応をする予定か(近藤)    - APNICでコンセンサスを得た事項については、JPNICでも実装を進める     方向で検討をしている。ただし、実装するにあたり、JPOPM等、国内     のコミュニティでのコンセンサスを得た上での実装という形になると     考えている。(佐藤)  ・国内のコミュニティでのコンセンサスを得られない場合、JPNICでは実装を   見送ると考えてよいか(近藤)    - コンセンサスが得られない場合には、必ずしも実装を見送るのではな     く、そこは状況を見ながら判断したいと考えている。(佐藤) ▼アットネットホーム 鈴木さん + アサインメントウインドウサイズ(AWS)について  ・アサインメントウインドウサイズを決定する際の査定項目は、公開されて   いるのか(鈴木)    - アサインメントウインドウサイズの細かな査定項目については、     現在公開はしていない(佐藤)  ・APNICや他のNIRと比較して、JPNICのアサインメントウインドウサイズの査   定項目が異なるのか(鈴木)    - 細かいレベルで見ると、内容は若干異なると思うが、基本的な考えは     同じであると思う。基本的な考え方が大きく違う事のないようにしよ     うと考えている(佐藤)  ▼橘さん + JPOPMについて  ・JPOPMはAPNICのミーティングで提案する内容や、日本国内の事情を考慮し   たルールを作ることについて、コンセンサスを得る場だと認識しているが、   APNICのミーティングでコンセンサスを得た事項について、JPOPMにてコン   センサスを得る必要はないと考えている。それについてはどのように考え   ているか。(橘)    - 以前に比べて、NIRに対する自主性を認めてもらえる状況になってい     るのでいるので、コンセンサスの内容によっては、NIRの判断で実装     をしてもよいということになっている。そのような場合には、国内の     コンセンサスを得て実装していきたいと考えている。(佐藤) + 割り当て情報の公開選択制について  ・割り当て情報は原則公開というのがJPNICのポリシーだと思う。実際に登   録する側から考えると、公開/非公開が選択できるというのはすばらしく   良い事のように思えるのだが、割り当て情報を公開していくということに   こだわる理由がなにかあれば教えてください。(橘)    - この仕組みを実装した場合、現状のJPNICのレジストリシステムでは、     該当するブロックが、まだ割り当てられていないのか、それとも割り     当て済みだが非公開の情報かどうかが識別できない状態なので、実装     には問題があると判断したからである。(佐藤)  ・APNICでコンセンサスを得ている方式でも、未割り当てなのか割り当て済   みで非公開なのかが判別できない形での公開/非公開の選択になるのか(橘)    - 今の仕組みで実装するとそうなると思うが、懸念される問題点を解消     してから実装できるとよいという議論はあったと思います。(佐藤)  ・「割り当て済みで非公開であるということが、わかる形で公開される」と   いうのが選択制になるとよいと思います。是非とも、JPNICからAPNICへと   提案していってもらえると、利用者としては嬉しいと思う。(橘)    - 貴重なご意見をありがとうございました(佐藤)