この度JANOG18 Program Committee Co-Chairs(長い!)をやらせて頂きます
BBIXの鶴巻です。JANOG18では、私とNTTの外山さんがCo-Chairsとして、
Meetingのプログラム全体を担当することとなりましたので、以後よろしく
お願いします。
さて、先日Chairs Meetingが開催され、JANOG18開催に向け正式に運営が
スタートしました。そこで、私たちProgram Committee(以下PC)Co-Chairs
から
・所信表明(というと大げさですが)
・PCスタッフ公募・プログラム選定スキーム大幅見直し
について説明をさせてください。
ちょっと長文になりますが是非最後までおつきあい頂ければと...
Meetingのプログラムがつまらない、実用的な発表に乏しい、なんて声を
たまに耳にすることがあります。そこには運営側、参加される皆さん
それぞれにいろんな理由や問題、ひょっとしたら誤解も潜在しているのだと
思っていますが、結果論としてにひとつ言えることは、プログラムの内容に
ついて発表者の方に依存しすぎているのではないか、という点です。
もちろん歴代のJANOG Meetingが、発表者とPCを含めたスタッフの多大な尽力と
熱意に支えられてきたことは紛れもない事実であり、これを否定するものでは
ありません。ただ、
Program Committeeという言葉本来の意味 = "Programの全てを任された人たち"
と照らし合わせてみたときに、発表者とトコトン議論し、より良いプログラム
実現のためにあらゆる手段を検討し、知恵を絞り、やれることは全てやり
尽くしたと発表当日に胸を張って言えるPCがどれだけいるでしょうか。
とはいえ、現在のプログラム及びスタッフ募集の枠組みの中で、PCに上記の
ような役割を期待することは非常に酷だと考えています。ここ最近のJANOG
Meetingではまず最初にPCを募集し、その後プログラムを公募し、各PCは
公募されたプログラムの中から希望するプログラムを選んで担当しています。
ただしPCの選択範囲は公募プログラムの中に限られ、必ずしも自分が興味を
持ち、是非担当したいと思うプログラムを選択できているとは言えない
状況です。
逆にプログラム応募者の側からの視点では、担当PCは"自分にあてがわれた
運営スタッフ"と見えてしまいがちで、担当PCと共により良いプログラムを
実現するという意識を持ちにくいのが現実でしょう。
- 発表者の視点に立ち
- 自分なりのゴールを持ち
- 改善の為のあらゆる手段を検討し
- 知恵を絞って考え抜いて
- それらを発表者と共有し
- 全責任を持ってプログラムを完成させる
これが私たちCo-Chairsが求めるPC像です。そしてPCがプロアクティブに
プログラムを完成させる事ができる環境を整える事がCo-Chairsの最大の
ミッションです。
しかし、現在のPCスタッフ及びプログラムの選定スキームでは、このような
ことを実現するのが非常に難しい、あるいは属人的スキルに強烈に依存して
しまっているのは明らかです。
そこで今回のJANOG18ではプログラムとPCの関係を再考し、募集方法を大幅に
変更します。具体的には、PCスタッフ及びプログラムの公募方法を次のような
2種類に分けることにしました。
1.プロデューサPCの募集
"この発表は自分ならこうするのに"
"自分では発表できないけど、○○についての発表を聞いてみたい"
等々思ったことはありませんか?
プロデューサPCとは、一言で言えば"ネタ持ち込みPC"です。
自分が実現したいプログラムのイメージがあり、それを実現しようとする
熱意のある方であれば是非応募してみてください。経験がないので進め方が
わからない、具体的に誰に発表してもらったら良いかわからない、などなどの
ご心配は不要です。
私たちCo-Chairsはもちろんのこと、運営スタッフが最大限サポートします。
2.プログラム公募後のPC募集
発表者と担当PCでプログラムを作り上げていく、という点では今までと同様
ですが今回はプログラムとPCの公募順を逆にします。
まずプログラムの公募を先行して開催します。そして公募頂いたプログラム
を公開して、"それぞれの"プログラム毎に担当したいという意欲のあるPCを
募集します。
応募者多数の場合は、プログラム応募者とPC Chairsにて担当PCの決定を
行います。しかし、逆に担当PCの応募が無かったプログラムについては、
残念ながら発表を見あわせて頂く場合もあります。
これら1.と2.の募集は、今週中に同時に開始します。
それぞれの具体的な募集要項は近々この場でお知らせしますので乞うご期待!
さて、堅苦しいことを長々と書いてしまいましたが、私たちスタッフの
根っこにあるのは "楽しいMeetingを開催したい" という気持ちだけです。
この気持ちに共感できるコミュニティの皆さんと、一緒にMeeting作り上げる
ことをスタッフ一同楽しみにしています。思いのある方は是非気楽にスタッフや
プログラム発表者として応募してみてください。
以上
JANOG18 Program Committee Co-Chairs
鶴巻 悟 <BBIX株式会社>
外山 勝保 <日本電信電話株式会社>