JApan Network Operators' Group

JANOG34 Meeting

【実行委員長インタビュー】
進化し続けるコミュニティのため、違う世界と混ざりたい

7月17日から高松で開催予定の「JANOG34ミーティング」のテーマは「混ざる、混ぜる」です。この言葉だけ見ると「混ざる…?何と?」と、よくわからない方もいらっしゃるかもしれませんが、その裏には長年JANOGの活動を見てきた実行委員長たちの熱い思いがあるのです。「混ざる、混ぜる」とはどういう意味なのか、次のJANOGミーティングで目指すものは何なのか、実行委員長の岡田雅之と松下和弘が語ります。
(聞き手=JANOG34ミーティング 企画編成委員)

JANOG34ミーティング 実行委員長の岡田 雅之(一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター)
JANOG34ミーティング 実行委員長の岡田 雅之(一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター)
---今回のJANOG34ミーティングのテーマは「混ざる、混ぜる」だそうですが、これはどういう意味なのでしょう。

岡田:インターネットに関わる技術者同士の議論・検討の場として、今までJANOGは比較的うまく回ってきたと思います。大昔にIPやルーティングのかなり基本的な議論をしていたのと全く同じメーリングリストで、今はクラウドやSDN(Software-Defined Networking)の話ができている。これは、コミュニティが奇跡的にきちんと変化して、常に最新のテーマで議論をし続けられる人たちがそこにいるからです。

こういう変化を維持するために、違う業界の人と積極的に混ざったり、新しい話題を混ぜたりしていこうというのが、今回のJANOG34ミーティングのテーマなんです。同じメンバーや話題で固まると、現状の変化についていけなくなってしまいますから。

松下:普段はあまりやり取りがない、ちょっと違う分野の人と情報交換するとお互い刺激があって、良い議論ができることがあるんですよね。例えば、最近はインターネット上で、ゲーム関連の企業さんの存在が大きくなっています。ところがJANOGはもともとネットワーク業界の集まりなので、ゲームの世界はやや見えにくい。でも先日のJANOG33.5 Interim Meetingの際に、とあるゲームがらみのトラフィックに関して、ISPなどの視点から見たプレゼンテーションがありました。そうしたら、そのゲーム関連企業の当事者の方が会場に来てらして、質疑応答の時にマイクの前でコメントしてくださったんですよね。

岡田:あれはびっくりしたよね!

松下:もちろん、その場では様々な立場から推論を述べて終わりになって、直接問題が解決しないことも多いんですけど。でも、互いにとても有意義な情報交換ができるので、今後のJANOGではそういう動きをもっと進めていきたいんです。

JANOG34ミーティング 実行委員長の松下 和弘(株式会社イプリオ)
JANOG34ミーティング 実行委員長の松下 和弘(株式会社イプリオ)
第1回のスタッフミーティングにて。7月の開催に向けて頑張ります
第1回のスタッフミーティングにて。
7月の開催に向けて頑張ります。
---どういう人に来て、混ざったり混ぜたりしてもらいたいですか?

松下:今までJANOG Meetingに来たことがないような方にも参加していただきたいと思っています。ネットワークよりレイヤーが高めの業界——例えば、普段は言語系や開発系のコミュニティに参加されている方などでしょうか。以前のJANOGでも、「各レイヤーのコミュニティが断絶している状況を語ろう」とか、「レイヤー横断的なプログラムをやろう」といった話はあったんですけど、それをより抽象度の高い言葉で、前面に押し出したのが今回のテーマ「混ざる、混ぜる」なんです。

岡田:後は、最近ネットワーク業界に入った若い人にも来てほしいですね。運営スタッフ側でも、初めて参加してくださった方が「もう1回来たいな」と思えるように準備を進めつつ、皆さんをお待ちしております! 新しい人が入ってきやすいように、プログラムの内容も「混ざる、混ぜる」を意識しているんです。具体的で、現場で使えて、職場で「こんなことを学んできました」と説明しやすいような、“持ち帰って使えるプログラム”を目指していきます。

ソーシャルボタンを読み込み中か、 お使いのブラウザではソーシャルボタンをご利用いただけません。

→ニュースレター一覧へ戻る

JANOG34 Meeting
JANOG34は株式会社 STNetのホストにより開催しました。