米国では大手通信事業者ベライゾンがIPv6でサービス提供しており、Google、Amazonなどのコンテンツサービス事業者等もIPv6対応を進めています。また、最近では、Appleが最新OSでIPv6対応を必須とするようになりました。
国内では大手プロバイダーの固定回線でIPv6通信が徐々に増加している中、2015年9月に開催された、総務省「IPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会」(以下、「IPv6研究会」といいます。)では、モバイルネットワークにおけるIPv6の対応状況が議論となりました。
IPv6研究会では、モバイル3社が今後のIPv6普及促進を果たしていくために、2017年度を目途にモバイルインターネット接続サービスのIPv6対応を開始することを3社合同で発表し、同時にモバイル事業者と有識者で課題検討のための議論を進めております。
本セッションでは、「2017年度から販売するスマートフォンの利用者が、意識せずにデフォルトでIPv6を利用している状況」の実現に向け、IPv6研究会やその舞台裏で行なわれた議論、モバイルネットワークのIPv6対応課題、事業者間の議論、社内の検討プロジェクト等での取り組みや課題を紹介させていただいた上で、皆さまとモバイルでのIPv6の将来像について考えていければと思います。
総務省 IPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会(こちらの第29回以降がモバイルのIPv6に関する議論)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/chousa/ipv6_internet/
第29回 IPv6研究会 議事概要第31回 IPv6研究会 議事概要第29回、第31回が本セッションに非常に関連する内容です。事前に目を通していただけると、より理解が深まります。
吉野 純平 (株式会社ミクシィ)
伊藤 孝史 (株式会社NTTドコモ)
茂庭 智 (KDDI株式会社)
安力川 幸司 (ソフトバンク株式会社)
イントロダクション(吉野)
モバイルネットワークについて(伊藤)
モバイルネットワークでの IPv6提供に向けて(安力川)