発表者: 中川 郁夫 Nakagawa, Ikuo e-mail: ikuo@intec.co.jp 所属: INTEC Web and Genome Informatics Corporation Title: MPLS-IX - New IX Architecture with MPLS - 発表趣旨: 本発表では IX (Internet eXchange) を実現するための新しい仕組み として MPLS(Multi-Protocol Label Switching) を用いた相互接続技術 について紹介する。 IX はプロバイダ間の相互接続手法のひつととして、現在も世界中で 構築・運用され、トラフィック交換の主要な拠点として機能している。 既存の IX では Ethernet や FDDI などの LAN 技術を利用するものと、 ATM 技術を利用するものが多くみられるが、いずれも運用上の問題や データリンクメディアの制約、スケーラビリティの問題などが指摘され ている。 MPLS は TE (Traffic Engineering) などで注目を集めている技術で、 LSP(Label Switching Path) による仮想的なパス上でデータを転送する ことにより柔軟でスケーラブルな経路制御を実現する。MPLS は米国の 大手プロバイダを中心にで採用されている他、最近では VPN サービス の実現にも利用されている。 本発表では IX に MPLS 技術を応用、LSP 上で柔軟なネットワーク間 相互接続を実現する手法について紹介する。また本技術により IX での データリンクメディアのマイグレーションの実現や広域分散環境の対応 などの特徴についても紹介する。