Title: 迫りくる危機 〜 DDoS Attack: 理論と対策 〜 Coordinator: Yoshiki Ishida (MEX), Masahiko Tsushima(IBM) 石田慶樹(MEX), 津島雅彦(日本IBM) Presenter: 大江将史(奈良先端科学技術大学院大学) 山賀正人(JPCERT/CC) 安東孝二(東京大学) Time: 90min Abstract 今年のセキュリティ関連の話題と言えば CodeRed に始まり Nimda を経由した 一連のウォームやウィルスとなろう.これらのウォーム/ウィルスは各個人の PCが感染するということに注目が集まったが,それ以上に感染したPC群が DDoS Attck の攻撃者になるということに関する認知がまだまだ不十分である. 「ブロードバンド時代」の到来に伴い,家庭に設置されたPCが感染し DDoS Attack の加害者となることで,そのバンド幅と台数の相乗効果を考えると, インターネットの部分あるいはその全部に対して危機的な状況を招きかねない ことは想像に難くない. 本セッションでは,DDoS Attack に関して,まず研究的な立場から全体的な概 論とその解決策として提案されている traceback の手法の紹介を行う.次に DDoS Attack の具体的な被害についての報告を行い,またそのような被害が発 生した場合に JPCERT/CC とオペレータが協力することで,何らかの展望が得 られるかどうかの議論を行う. 以上