インターネットQoSビジュアライザの構成と品質測定


題目 インターネットQoSビジュアライザの構成と品質測定
発表者 福田晴元
NTT ソフトウエア研究所
発表時間 11:00〜11:20
発表要旨 本発表では,インターネットの品質情報を提供してネットワーク全体の品質を 把握するためのインターネットQoSビジュアライザの構成について述べる.

インターネットQoSビジュアライザ(IQV)は,パケット収集装置,集信サーバ, 表示装置により構成され,これらはISDN等を利用した監視網として,IPにより 接続されている.パケット収集装置は広域時計同期技術を用いて時計を正確に 揃えている.また,本装置はパケットプローブとして動作し,パケットをプロ ーブした際に,そのパケットのコピーとプローブされた時刻のタイムスタンプ を組として収集する機能を持つ.集信サーバでは,パケット収集装置により収 集されたパケットデータを,複数地点に配置されたパケット収集装置より集め, タイムスタンプをもとにして,遅延などの計算が行なわれる.表示装置では, 集信サーバでの計算結果を受けとり,グラフ等に表示を行なう.

次に,インターネットQoSビジュアライザを用いて,品質測定を行なった結果 について述べる.ここでは,IPパケットの伝送品質に関する情報を与えること を想定して,実験網上で,2種類のキューイング方法を利用した際の,パケッ ト伝送遅延やパケットロスといった品質の違いを測定した結果について述べる. さらに,FEC (Forward Error Collection)方式を利用したアプリケーションが 実行された場合を想定して,実際のインターネットにおいて,データの転送遅 延やデータロスといったアプリケーション実行時の品質を測定した結果につい て述べる.