1.タイトル イーサネットのプロテクション技術について〜シンプルな光スイッチの活用法〜 2.発表者 清水 奨 (NTT未来ねっと研究所) 3.時間 2003年1月23日 16:30〜50 4.発表の焦点,論点,課題  リンク/ポート/ノードの切り替えについて何が一番適切かの議論および,発表者が作成した光  スイッチによるプロテクション装置の発表と今後の需要について 5.発表の流れ a.どこをどうやって守るか  リンク,ポート,ノードについて,レイヤ別に長所/短所を提示  -L2,L3的な解決法  -リンクトポロジによる解決 b.物理層  光スイッチによるプロテクション方法を提示  -リンクプロテクション  -ポートプロテクション   1:N構成  -ノードプロテクション   従来(フルメッシュ)で行っていたものが光スイッチを利用すると1×2でできる c.リンクプロテクションスイッチの例  発表者作成のリンクプロテクションスイッチを紹介.また,他社の製品を紹介  -1×8構成  -障害時の切り替わり動作   スイッチが切れる->管理端末へSNMP->スイッチに切り替え信号を管理端末が送る   だいたい切り替えに1秒程度  -他社ではLIGHTech,NTT-ATが販売 d.光スイッチの利点と欠点  -利点   シンプル&低コスト   リンク速度に独立   プロトコルフレーム独立  -欠点   収容側のポートコストが高い.特にシングルモードは高い   多ポートの製品はまだ高い   減衰が大きいので光パワーがある程度必要(もしくは増幅が必要) e.議論  今後の課題について  -ニーズについて   お客様はどのレベルのプロテクションを望むか?   いくらなら買う?  -利用方法   切り替えはSNMPでよいか?(切り替えにそれなりの時間が必要となる)   もっとインテリジェントにする?(光モニタ・自動切換など)   難しい機能を入れるべき? 6.質疑応答 <コメント>  WAN系に必要なものだけど,減衰(特にNTTのダークは減衰大)が気になるので  LAN系なら使ってみたい <コメント>  管理系の冗長化を行うために使ってみるのは興味深い. コストはいくらぐらいか? 現在250万円ぐらい(portが高い) 今はGbEだけど10GbEが市場に出回ると価格がこなれてくると思われる. 会場の中で250万円だったら使ってみたい人は 250万だとGbEを一本だと高い.WDMは300万円程度で買えちゃう(2本プロテクションされる). 1Gだと高い.瞬間的にTrafficを切り替える(落とさないようにする)なら10Gはコストしだい. ソフトウェアの安定度は? 今のところLinuxのBug以外は問題なさそう, 箱自身が落ちたときにどこかで切り替えることができるか? 停電の時はラッチされるが,箱自体が壊れたときはOUTなので,そのときはもう一台必要 壊れるときは動かなくなる(鏡を動かしている機器が止まる) 故障時はどのようにな動作をするか? 現在,NMSで故障を検知して,切り替えを行っているが,NMSにSingle Point Failerがある. NMSの二重化が必要である.   切り替えはSNMPでなくともよい. 切り替え時間はどのくらいか? 切り替え時間コマンド打ってから10ms程度 <コメント>Peer Peerでほしい(NMSによる切り替え動作をを介さないで,切断を機器が認識して切り替えてほしい) 7.まとめ ・単純にプロテクションできるのはL2(STP,RSTPなど),L3(VRRP/HSRP)で,構成によるものはノード追加が  難しい. ・物理レイヤのものは発表者作成のものを含めて2,3あるが Single Poing Failureを避けることができない.  (NMS,光スイッチ含めて) ・WAN系ではダークファイバの減衰が大きいため使用が難しいが,LAN系では使ってみたい. ・GbE×2のWDMが300万円で購入可能なので(GbE1本プロテクション可能),250万円で1GbEのプロテクションで  あればコスト的に購入は難しい. 8.所感 L2以下では現在,狙ったとおりに冗長化をとることのできる方法がないので,それ以下のレイヤで 冗長化できるのであれば大変望ましい.しかし,現在の構成だとSingle Point Failureは避けられない ため,そこを救う技術が必要である. また,切り替えをNMSに依存しているので,機器単独で切り替えができるようになれば,故障時きりわけの面 からも望ましいと思われる. 9.Logger 松本 慎吾