演題: JPNIC update 発表者: JPNIC IP事業部 鈴木由佳さん 時間: 9:50-10:12 ■発表内容 本日は前回のJANOGからのupdate。IP事業部の活動報告を行う。 12月のInternet Week IP Meetingでも同内容の報告をしたため、 割愛しながら発表する。 (1) IPアドレス事業 APNICとのアドレスプール共有化 - JPNICは独自のアドレスプールを持たないようになる。 - 2002年12月より施行, 実際のスタートはJPNIC分プールが無くなり次第 - 現在はAPNIC分プールよりの割り振りは行っていない - 指定事業者から見ると、手続き上の大きな変更は無い。 ただし若干の変更はある。 - 変更点 - IPアドレスの逆引きはAPNICが直接管理する - 逆引きDNS, 登録情報反映時間 - いままで: AM 5:00反映 - これから: AM 8:00反映 - abuse対応用連絡先メールアドレスの登録が必須 逆引き管理の変更 - APNICのDNSサーバーにユーザの逆引きレコードが直接登録される JPNICは登録代行のみ - APNICのDNSが直接ユーザのDNSを指し示す形になる IPv6アドレス取次ぎ申請 - 2002/7/1より新ポリシ適用 - 不承認はいままで0件 - 既存の/35割り振りメンバは/32へアップグレード可能 JPNIC経由で申請したIP指定事業者はJPNIC経由で対応可能 第3回JPNIC Open Policy Meeting - Internet Week 2002において2002/12/16開催 98名参加 - AS情報におけるAS-IN/OUT項目の初期登録 - APNICにあわせてOptionalとする事でコンセンサスを得られた - LIRが配下のISPに対して割り振りを行う事を可能とする件 - 実装に伴う課題をip-users MLで検討を行い、 議論を行う事になっている - 資料・議事録 http://www.nic.ad.jp/ja/materials/ip-users/200212/ip-users-index-2002.html IPv6アドレス登録状況 - 右肩あがりになっている (2) ドメイン名事業 情報センターとしての機能強化 - ICANN参加および情報発信 - Webによる会議速報、ICANN報告会開催、 メールマガジンに記事掲載 - JPNIC Webサイトによる情報発信 - ICANN改革 http://www.nic.ad.jp/ja/icann/reform/index.html - ドメイン名関連のトピックス (改訂版公開準備中) http://www.nic.ad.jp/ja/dom/topics.html - Internet Week 2002 - 2002/12/16「ドメイン名に関する最新動向」開催 (3) インターネット推進事業 広報活動 - ニュースレターをリニューアルした おなじみの緑色のものから、グラフィカルな見た目のものにした - 会員用ロゴの配布をはじめた - Internet Week 2002開催, 2002/12/16〜20まで約9,000人参加いただいた - http://www.nic.ad.jp/ja/materials/iw/index.html - チュートリアル資料などJPNIC Webサイトにて公開 ENUM研究グループの活動状況 - 「ENUM研究グループ」の設立 (事務局: JPNIC) - 2002/9/2設立 (2002/12現在 23会員) - ENUMの構築・運用管理に関する技術的課題を中心に検討 - 活動実績と今後の予定 - 9/11 設立総会、第一回研究会開催 - 12/10 第一次報告書提出 - 2003/3 第二次報告提出予定 - 第一次報告書公開 (2002/12/10) - http://www.nic.ad.jp/ja/enum/report/ セキュリティ事業への取り組み - NIR (National Internet Registry) としてのセキュリティ事業 - 登録情報の安全性と信頼性の確立 - 強固な認証局の運用 - 公開鍵証明書を利用した各種認証 - PKI (Public-Key Infrastructure) - 公開鍵証明書による識別名(DN)と値(field and value)の関連付け - SSL, IPsecにおける利用が可能 ※CA内部のプロトコル/利用技術などに開発・検証の余地がある - 活動状況 - 他のIRにおけるパイロットプロジェクトの調査 - 強固な認証局の運用要件の調査 JPNICのNext Generation育成への取り組み - Next Generation Task Force (ng-tf) - 定期的な研究会(チュートリアル)開催 - 次世代のインターネットリーダを育てるのが目標 - 詳細: http://www.nic.ad.jp/ja/ng-tf/ - 活動にご興味・ご意見のある方は ng-tf-sec@nic.ad.jp まで - APNG Camp - 運営にも参画 - http://www.apng.org/camp/ ■質疑応答 Q. (第三回JPNIC Open Policy Meeting話の、AS情報のAS-IN/OUT項目について) AS-IN/OUT項目はOptionalではなく、レジストリDB登録時は空で登録 という話だったと思う A. その通り。登録しない人は空の内容。 公開したい場合は、情報変更等によって登録することになるだろう。 Q. 今までのJPNICのプールからの割り振りブロックには、abuse対応用の窓口 登録は必要ないのか。 A. abuse対応用のアドレスは、APNICのデータベースに登録するときに必須 になった。JPNICのプールから割り振りを行うものについては、現時点 では必要ない。 Q. 旧割り振りの方は、abuse対応連絡先情報を書きたくても フォームが無いからかけない、という認識は正しいか A. 正しい Q. JPCERT/CCの話ともからむと思うが、IP address情報に書くコンタクトポイントに 組織情報を書けるようになるか、role情報を書けるようになるか 個人名義で登録するのはつらい A. 検討中 ■記録者 伊波 源太 (インターネット総合研究所) - 終了 -