JANOG3 Log

15:20	Network, Routing and some Operating	Ed Kern, Digex
	Tools in US major ISPs
	~ Examples from Digex ~ 

logger:	外山 勝保(インターネットマルチフィード),米島 慶一(IDC)
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Network Routing and some Operating Tools
Ed Kern(Digex)

前村氏よりEd Kernの紹介。Rundy Bushは体調をくずして欠席。

Title Network Operating tools JANOG3
通訳:日本CISCO

●ネットワークの計画
WEBページをつくることで、Networkの状況を理解してほしい。
ネットワーク状況をモニターすることによって、バックボーン帯域 ピアリングの考
察をすることが重要。
回線の運用をスタートさせてから、データをとっておくことは、トレンド分析、経路
分析に役立つ。
今日紹介するツールは殆ど自作ツール。(一部は自作でない。)
将来は商品としてでてくるはず。

●ネットワーク計画Tool
Network Planningで全米のネットワークを表示。
DIGEX回線の利用率、ルーターの状況をモニタリングできる画面。温度、CPUロードも
表示可能。
VerioのネットワークをIS-ISマトリックスで表示。さらに詳細な部分(サンフランシ
スコ)を表示。

・ピアリングのトラッキング画面、利用率一覧。(Verio)
・インターフェース毎の MRTGのTrafficデータ。(Verio、DIGEX)

どこで、誰とPeerしているか表示しているToolの紹介。

Peeringの利用率を統計的に表示しているToolの紹介。

このようなToolを利用して、トレンド分析、経路分析を行っている。
LAN Errorがトラッキングを行った結果を表示。(2番目がエラー)

●Verio at PAIX
一つのアーキテクチャとして事例紹介。
PAIX Multicastのラインが別々に構成されているのが特徴。

●DIGEXのPOP構成
POPのアーキテクチャとしては、
WEB Cache Inktomi on SUN
社内開発Netscannerを用いて、traffic分析を行っている。
SWは WEB CacheのためAlteonを使用している。またリモートで電源のON/OFFを可能と
している。


●透過型Cacheに関して、
現在AlteonのSWを使用しており、Inkotomiのサーバーに流している。Cacheの分野で
スピードが改善されるという点で上記を利用。Cacheに関しては、将来的にサービス
として追加されることを念頭におき、柔軟な構造を作る必要がある。透過型を使うこ
とに関して、ネガティブな面はないと考えている。
Web Cacheを考えているISPはカスタマーと十分話す必要がある。またカスタマーのプ
ライバシーを守るという観点から、LOGは最小限にとどめるべきである。
将来は何らかの理由でCacheを止めることも考えられるので、Cache専用機の導入は十
分考慮する必要あり。

●Net Monitoring Tool
Netcoll-Micromuse社
Read/WriteのSNMPに関してはネットワークに影響があるため、一切利用していない。
Looking Glassの上で自由にコマンドを入力できるようにしている。

内部ページですべてのルータに関してアクセスすることができる。

●Change Contorol
実際に設定変更できる人の数を限定していく。
ネットワークのConfigをどのように変更したかを調べるのに二つのTool(rancid、
rtmon)を用意している。
randid: email hank@rem.com
rtmon  http://www.isc.org/
また、ルーターの設定を簡易化するようにしている。VeroではRADBのToolセットを
使っているが、DIGEXでは利用していない。

アクセスリスト、ルートマップに関しては出来るだけ標準のものにするのが良いと考
えている。
一つの IS-IS Level2のみを使い、Level1は使っていない。全てのルーターに関して
同じ。
ここにはバックボーンとループバックの経路のみを流している。

バックボーンルーターの間でIBGPを行っている。UNICAST MULTICASTの場合でも同
じ。
カスタマ収容ルータは、バックボーンルータのroute-reflectクライアントとなって
いる。
OSPFとISISについては、根本的な違いはないと考えている。
色々な種類なカスタマーをカバーするために、汎用性の高いRouteMapを利用する。
どのHub、PeeringPointから来たのかを知らせるために、Communityを使っている。

●Peeringに関して
 Peerでお金のやりとりがある場合もあると認識すべき。みながIRRですべてのルート
を登録すれば有益となる。
bogus経路のフィルタリングが必要。悪意があるISPとPeerすることもあるので、きち
んとMonitorし、分析することが必要

●Public Exchange
大手のIXは米国ではOverload状況にある。(使うなということではない。状況を認識
すべき。)
Privateパスをサポートできる関係を他のISPと構築することが重要となっている。
多くの場合は、Multicastが利用できないので、UNICAST とMULTICASTをサポートして
おくべきである。
新しいIXにはtrafficが集まってきているが、多くのISPが集まっているというわけで
はない。大手ISPはこういう場所をPrivatePeerの場としている。

一貫性のあるAS、Routerの運用をしっかりすることがPeeringに必要。

●IXにくるProvider
PeerのNegotiationを継続するべき。統計をしっかりと行い、PeerのNegotiationをす
ることが必要である。Transitを購入する場合は、複数のProviderと交渉すべき。

●Edからのメッセージ
米国のICPが日本にきて、日本の顧客に提供できる環境をぜひつくって欲しい。
Cacheはエンドユーザーに近いところにおく。
IXフレンドリーな環境をつくり、コンテンツ提供者がISPと近くにいるように。
コンテンツを集めることで、非常に魅力のあるeXchange Pointになることができる。

・DigexのCiscoルータコンフィグレーションを紹介。

・メール送信先:  ejk@digex.net

質問、
Q.IRRは米国において標準的に利用されているのか?
A.米国ではIRRは重要な情報源ではない。ANSは例外である。
IRRを情報源として使用しているISPはいないと思う。米国ではIRRはJUNKと呼ばれて
いる。

Q.米国ではICPを歓迎するIXがあるのか?そうだとすればそれはなぜか?
A.どのぐらいのPeerをやっているのか?コンテンツのQualityによって歓迎されるか
どうか決まる。
日米の間でICPが歓迎されているかどうかを考えるのが重要である。

Q.Packet Filterは何かやっているか?
A.やっている。

Q.(コメント).MFではコンテンツを集めて、ISPから買ってもらうようにしている。
米国ではExodus。
MFではUSのコンテンツを集めている努力をしている。
A.個々のICPが出て行けるように是非環境を整備して欲しい。

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