JANOG3 Log 9:40 ミニパネルセッション 日本のインターネットはどうなっているのか? 〜快適な相互接続性を維持するために〜 司会:石黒 邦宏 デジタルマジックラボ パネリスト: 松方氏 学術情報センター 加藤氏 東京大学 薮内氏 インターネットワーク京都 松本氏 大阪メディアポート 榎本氏 日本テレコム 荒野氏 NTT 関岡氏 NTT PCコミュニケーションズ 浅羽氏 インターネットイニシアティブ logger: 友近 剛史(NTT OCN事業部),池尻 雄一(NTT OCN事業部) ----------------------- 9:40-10:30 ミニパネルセッション 日本のインターネットはどうなっているのか? 〜快適な相互接続性を維持するために〜 司会:石黒 邦宏(デジタルマジックラボ) ●石黒さん(司会) above-netはmrtgでトラフィックを公開している。 Mae-westはバックプレーンに1.8G流れている。 日本ではどうか。 いろいろな組織の人にしゃべってもらって、日本の現状を紹介 インターネットの快適な接続性は保たれるか。 内容はあまりメモらないでください。 →下記のログに関しても一部割愛させていただいております。 ●SINET 松方さん ○SINET接続構成概要 SINETは現在29ノードある。 近々に3ノードが加わる。 主要なノード間を結んで3つ(北日本ループ、西日本ループ、中央ループ) 中央ループのノード間は、ATM専用線(135M)で接続している。 中央ループのトラフィックが増えてきたので、東京大学・学情センター(千葉分館) の間を倍増する。 ○各ノードに何が置いてあるか。 ・ATM交換機 ・ルータ など ○国内ネットワークとの接続 現在、学情センター(大塚)・東京大学・千葉分館の3箇所で接続 大塚にJPIX、JOIN、他ISP 1社 大手町に接続点を設けOCN他ISP4社がつながっている 東京大学ノードに、WIDE、他ISP 1社接続 WIDE経由でNSPIXP2にもつながっている。 ○国際接続 英国・タイに2M。学術ネットワークに接続 米国との間は、総帯域150Mである。 ○経路制御 IGPは、OSPF 加入機関とは、Static/BGP/RIPで。 ISPと複数の接続経路がある場合、主にMEDを使って制御 ○ロードバランス 対米回線は、ATMのPVC 2本で接続しており、アナウンスするprefixを ネットワーク番号により振り分けて、ロードバランスを取っている。 ○セキュリティ対策関連の話題から UBE中継関係の苦情が来たら、できるだけ当該サイト関係者に連絡し、 早期の対策を促している。これは、UBE中継を放置することにより、当 該サイトが被るかもしれない(RBLに載るとかの)不利益を回避するこ とになるなど、加入機関における健全なネットワーク利用に対する支援 にもなっている。 Smurf Attackは、回線の帯域に見合った反射トラフィックが発生する可 能性があるので特に用心している。SINETノードが設置されている加入機 関とは、ATMやFDDIで高帯域接続しており、加入機関のLANで発生した数 10Mbpsの反射トラフィックが、そのまま海外に流れていく可能性がある。 (石黒さんからの質問) 将来ATMを捨てるか これからの帯域増加はどうする (松方さんからの回答) IPについてだけであれば、超高速網技術の推移によっては、 ATMを捨てる可能性もなくはない。 ●WIDE 加藤さん ○WIDE Internet99 Version6を拡大していきたい: http://www.6ren.net ATMを使ったNative IP Version6を日米間でもうすぐ立ち上げる。 我々にとってのATMは便利なTDMとして使っている。 通産関係のFundをいくつかもらってVersion6の実験をしている。 Version4がなくなったときにVersion6にどういう運用上等の問題があるか見ていきたい ○NSPIXP2 GIGA-SW 4台で構成 41 ISP's 7 non-ISP's ポートはほとんど埋まっている。 ピークで800Mぐらいのトラフィックが流れている トラフィックは、JPIXによらず順調に増えていっている。 バックプレーンは3.6Gでいいが、Dualhomeをつなげるところ(ハントグループ)が心配 GigaEtherなどの試験をしていきたい(春頃スタート)。 FullDuplexが間に合わなくて2つ目のポートを指しているところが2,3社ある。 朝の9時ぐらいにはトラフィックがすいている。 23:00はやはり多い。 日本のインターネットは、ダイヤルアップネットワークか ○NSPIXP3 15 ISP's と 2 non-ISP's まだトラフィックが少ない。 ○M-root DNS 2台のPC pentiumPro200/64M/2G 900query/sec、500K入って2M出て行くトラフィック トラフィック特性はほとんどフラット 来年になったらもっと速いCPUに取り替えようと思っている Upgrade to Pentium-2/4x0 ○SINETとの接続性 WIDEが持っていた実験用の40M ATM回線をSINET-WIDEに急拠割り当て ピークで24Mのトラフィック トラフィック傾向としては昼間が多い 土日は少ない ●インターネットワーク京都 薮内さん 会員数2万以上 95年4月よりサービス開始。 96年5月からNCA5という第五地区の「学術系の地域ネットワーク」につなげてい て京都大学等とは高速通信できていた。 京都リサーチパーク内にある別なISPと供に、京都リサーチパーク株式会社の運営 するKyoto-one経由でIIJにつながっている。 京都リサーチパーク内でもつないでトラフィックを交換しようとしている (一部はじめている) ●OMP 松本さん ○WCN概要 平成9年の9月開始 サービスメニューは専用線とダイヤルアップ お客さんはほとんど専用線 対外ネットワークの構成は、IIJとKDDとIDCにつながっている 地域NCCとプライベートPeer、NSPIXP3に接続 24箇所のアクセスポイント、ダイヤルアップは22箇所 外部接続容量は開始当初4.5M。 増強を繰り返し、来月には12M+100M+155M。 ○最近の問題点は、 ・ルータの選択肢があまりない。 ・企業利用が増え、自律ネットワークの集合体ではすまなくなってきた。 ・configはできてもサービス化したら運用が大変 ○行政的問題 電気通信事業法で監督官庁は郵政省 事業法ではプライベートピア、upstream/downstreamの関係などの 考えはもともと盛り込まれていない。 接続協定を結ぶにあたっての整理が難しい ●ODN 榎本さん 対外の合計365M持っている NSPIXP2で40社とPeer JPIXで13社とPeer ODNトータルでは43社とピアリング トラフィック比率は国内:国際=1:1.2 19万ダイアルアップユーザ アクセスポイントは126(来年は、135に増強) ポート数は来年倍増を計画中 バックボーンの増強はATMかIPOverWDMやVoiceOverIPが課題 ダイヤルアップの設備更改がこわいなと思っている。 ●OCN 荒野さん ○構成 東京・大阪95M×3 upstreamはNTT-WT(200M)、IDC(100M) IXは、NSPIXP2(200M)、NSPIXP3(100M) SINETは大手町で接続 MFとも接続している PrivatePeerも行っており、かなりのトラフィックがはけている ○NTT-WTの状況(7515) 240M→330M(今年度末)→600M(来年度末)と増速 Verio、AT&T、uunet、sprintと接続 香港・フィリピンはすでに伸びており、 ロンドンやその他のアジア諸地域にも近々伸ばす予定。 ○課題 ・NSPIXP2が埋まりそう(3ポートめにいきそう) ・OCNエコノミーの集線(OverSubscribe)の問題 ユーザ間の公平性を担保する方法を検討導入中 ・OSPF issue(Area0の台数、経路数の問題) ・定期工事の作業量 極力止めずに工事をするには? ●Infosphere 関岡さん 95年1月開始 124アクセスポイント ダイヤルアップ5万、専用線500ユーザぐらい ローミングもやっている(Microsoftネットワークなど) 全国の主要AP間は、2重化。 東京と大阪間は、150M以上の帯域を用意している。 必要に応じて、随時増速している。 upstreamは、NTT-WT、KDD、IDCで各々45Mbit/s以上の回線速度 IXは、JPIX、NSPIXP2、NSPIXP3に接続 プライベートピアは、KDD大手町ビル、NTT大手町ビル、東京APで 実施しており、トラフィックが増える傾向にある。。 ●IIJ 浅羽さん ○IIJのバックボーンの現状 大容量化しているトラフィックをどうさばくか。 キャリアのメニューが追いつかない状態 東阪は150M 東京と大阪のダブルスター構成 東京・大阪から国際へ ダブルスターからどちらかが落ちても大丈夫な構成にしていく 来年の2月の155Mにして、もう1本155Mを追加し、トータルで155M×3になる。 アメリカのほうは、西と東に拠点があり、サービスをはじめている。 東京からPAIXに155M×1、San Joseに45M×1 ニューヨークに大阪から45M×2 四角構成 香港等はAIH経由での接続で、AIHが香港、シンガポール、フィリピン等に 継っている。 ○問題点 LANはWANよりも遅い FDDIを複数のセグメント分けてバランスさせる 2.4Gを収容するルータ、LAN機器が必要になる トポロジーとルーティングの複雑化の問題 今年に入ってRoute-Reflectorを導入 バックボーンの構成整理(階層化構成か) OSPFのコストの問題(default100M/nになる) さらに高速なネットワークが必要 トヨタ、ソニー、IIJの3社でキャリアをはじめる Crosswave Communications WDMで構成、2.4Gが40多重 SONET/OC48バックボーン SONETリングを作ってリダンダンシー DWDMの1波長を売るか 4月開始 -----------------------