JANOG3 Log Thanks for Shinoda-san(NTTPC), Uda-san(NTTPC) 12:30 VPN 実践的な構築と運用 松本 直人 インターネット総合研究所 logger: 篠田 裕記子(NTTPCコミュニケーションズ), 宇田 珠美(NTTPCコミュニケーションズ) ----------------------- VPN 実践的な構築と運用 ― 松本 直人(インターネット総合研究所)― Agenda 1.VPNとは 2.VPNの実践的な構築 3.VPN技術の将来 4. まとめ 1.VPNとは ・VirtualPrivate Network −目的:回線コストを押さえる VPN内で独自の利用ポリシーを維持 −手段:仮想的に私設網を構築する −利用者:企業ユーザ ・Telephony VPN(回線交換機上に構築される) ・Internet VPN(Internet上に構築される) ・VPNの基礎技術 トンネリング技術:入口でカプセル化、出口で復号化 暗号化技術:入り口で暗号化、出口で復号化(必要に応じて適宜使用される。) ・Internet/Telephony VPN 利用者の負担と通信事業家の投資の関係図 Y軸:物理層からApplication層まで X軸:Internet VPN 〜 Telephony VPN ※業者側の構築は、上位レイヤにいけばいくほどし易い。 ※ユーザ側での管理は上位レイヤにいけばいくほど難しい。 2.VPNの実践的な構築 Applicatrion Base VPN: Client-Server上で実現。 IP Base VPN: IP層上で暗号化・トンネル技術を用いる。 Data-Link VPN: Data-link層でトンネル技術を用いる。 Virtual Circuit(今回省略) ・Data-link Base VPN Case:L2TP PC−LAC−Router−Router−LNS−Server ネットワークマネージメント 一つのISPのみを使うのであればよいが、そうでない場合もある。 ネットワークセキュリティの面で問題となるのは、アタック、 Smuffy、改ざんなどであるが、データの終端先であるポートが ねらわれやすい。ルータへのアタックも多い。 →encrypt connectionが考えられる。 ・IP Base VPN Case:IPsec PC - Router - Router - Router - Router - Server ネットワークマネージメント Tunnel mode Transport mode ・到達点のルータで認証をする場合、1対1で相手を知っている 場合はよいが、ユーザが誰であるかをしるためのやりとりを ルータの中で管理しながら行う必要がある。 ・1対nで行う場合はKey Serverを使うことで相手を特定できる。 ・認証を伴わない通信は、別のルータを使う。 ・どの方法でもも出口の部分のルータがアタックの対象となりやすい ので注意が必要。 ・Application Base VPN Case:SOCKSv5 PC - Router - Router - Router - Server - Server ・リクエストをエンキャプセレーションする。 ・最近、8080ポートを使うケースが多いが、そこへのアタックも 増えている。 ・中間ルータが保全されていない場合はそこから覗き見をされてしまう。 ・VPNの運用 VPNを管理する側は… −ポリシーベース(VPN)単位でネットワーク管理 (専用線を仮想的に使っていることをユーザは味わいたい。 そのためのVPNであることを認識する。) −管理主体を明確にする。 (セキュリティに関して) (どこからどこまで誰が管理を行う対象かを明確にする。) −ユーザーの利便性を追求 (アプリケーション層になればなるほどユーザ側に煩雑さを強いるため 負担がかかる) −VPN自体の通信帯域に関して考慮する。 (End-EndのISPだけでなく、中間ISPのトラフィックも考慮に入れる 必要がある。) VPNを使う側は… −自分達にあった形のVPNを選択 (利用者は、複雑なネットワーク管理を望んではいない) 3.VPN技術の将来 VPNによってネットワークメディアを統合 通信費の共有化 利用者のニーズにあったネットワークを提供 新サービスの創造 (データリンク層の部分でIPを持ってこれるので、電話網、通信・放送など サービスで自分にあったサービスを持ってこられる。) Broadcast New Service Telephony Application VoIP Private IP Network FR ATM 等 4. まとめ 利用者(個人/企業)はVPNを求めている VPNには管理が必然 利用者はネットワークの管理を望んでいない 利用者へのニーズにあったVPNを提供する ・Information vpnops(vpn operators) ML/WWW statics ML vpnops@iijnet.or.jp 現在250くらいの参加者。 参加希望者はsubscribe コマンドを送ると参加できる。 Webへのアクセス数も増えている。(http://www.note.iri.co.jp/vpnops/) ○質疑応答 Q.VPNのニーズとして、パスの管理の次に、暗号化を挙げているが、 それよりはスループット保証ではないか? A.見方によると思うが、ルータメーカーや通信事業者の場合は スループットの方が重要になるかと思う。 -----------------------