-------------------------------------------------------------------------- 2013年1月28日 JANOG31 RPKIハッカソンの経過と感想 BoF ログ RPKIルーティングを試す会 木村泰司 ■1. BoF 開催概要 タイトル: RPKIハッカソンの経過と感想 日時: 2013年1月25日(金) 18:30-19:45 場所: 東京ミッドタウンホール URL: https://www.janog.gr.jp/meeting/janog31/program/RPKI.html 参加者: 約15名 ※RPKIルーティングを試す会(今後の情報交換)ML  https://www.janog.gr.jp/mailman/listinfo/rpki-routing-wg 概要(事前公開): ハッカソンの経過を報告すると共に、そこから見えてきた全体構成や ツールについて感じたことなどをディスカッションします。ディスカッ ションのために予め用意したいくつかのテーマについて自由討論形式 で進めます。オペレーターの観点での思いや、今後はどんな形で検討 していったらいいのかなどについて意見交換します。 主催者: 吉田 友哉 (インターネットマルチフィード株式会社) 木村 泰司 (社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター) ■2. ログ (⇒⇒印:ディスカッション) ○RPKIハッカソンの経過と感想 [スライド] 内容 - RPKIハッカソンの報告 - 意見交換:RPKIハッカソンと試す活動の今後 [スライド] RPKIハッカソンの報告 - ご参加された方:ありがとうございました! [スライド] 開催概要 - 2013年1月23日(水) 15:05-18:55, IIJ 17F大会議室 - 事務局含めて13名 - 6つの指定事業者 ⇒⇒ 実際のアドレスの割り振りに基づいたリソース証明書を出せた。 [スライド] 結果 - 最終的に1サーバの設定ができルーターでROAを閲覧するところに辿り 着いた。WebのGUIに不具合があり途中からROAができなくなった。 [スライド] やろうとしていたこと - 国内における deployment の構造を技術的に探ること。参加者同士で リソースCA、RPKI cache、できればルーターの実装を試しに動かし、 課題点などについてディスカッション。 [スライド] 振り返ると - 全体を体験できておらず議論するところまで至らなかった。 でも仕組 みはシェアできてきた。 [スライド] ディスカッション [スライド] どんな形でRPKIを試していきましょう? - ハッカソンをもう一度 - 実験サーバで試す ⇒⇒ 両方に挙手あり、JPNICの実験サーバを継続しつつ、ハッカソンを 2/20(2/18〜2/20)前後に行うこととなった。 [スライド] JPNICの実験サーバで動かしてる発行システムを運用してみま すか? - 現状でよい(JPNICの実験サーバ) - 自社サーバでCAをやってみたい ⇒⇒ 1/23(水)のRPKIハッカソンでは、JPNICの実験サーバですべてを動 かして、参加者のWebブラウザで使ってみた。これを参加者のサーバ で動かして、Webブラウザでアクセスして使うこともできる。(図) ⇒⇒ 両方に挙手あり、現状のJPNICの実験サーバを利用しつつ、希望する 人は自社のサーバでCAをやってみることとなった。 [スライド] 実際の利用ではROAを検証するcacheは手元に? ⇒⇒ cacheはどこに置くのがよいか、というディスカッション。 (cacheは、リソース証明書やROAを集めて署名検証し、ルーターに 結果を伝える役割。RPKI Tools では、rcynic と rtr-origin --server を動かすことになる) ⇒⇒ JPNICなど一拠点でcacheを動かして、国内の全てのルーターから アクセスするような形にしてしまうと、停電などがあったときに すべてのルーターに影響してしまう(会場笑) ⇒⇒ (質問) cache が ROA やリソース証明書の検証で"無効"となった ときに、BGPルーターにどのような影響がでるのか? (会場の回答) BGPルーターでは、valid/invalid/not found のフ ラグが立ち、config に応じて preference値を下げたりできる。 valid なものだけを経路表に載せる形にもできると思うが、その 設定がインターネット上で使えるかどうかは不明。 ⇒⇒ ひとまず、JPNICの実験サーバで cache は動かしつつ、手元の サーバでも cache をできるようにもしよう。 [スライド] ROAを蓄積するサーバpubdは手元で動かしたい? ⇒⇒ Yes (挙手あり) ⇒⇒ pubd はJPNICのサーバに集約して、ISPで発行したROAを集めてお き、みんながそれを見るように設定することも技術的にはできる。 ただ、サーバの運用が心配だとすると、手元にあった方がいいか もしれない。 ⇒⇒ pubdからcacheにROA等をコピーして、cacheからcacheに伝達する 構成も考えられる。伝播していく時間がかかると思われ、Randyさ んがシミュレーションなどしている。 [スライド] 国内のRPKI利用を分かりやすい形にするには? ⇒⇒ とりあえず動かしてみる。ハッカソン。 ⇒⇒ やることを分けて試す案(初心者でも入りやすいため) level1 (インストール) level2 (cacheを使ってみるなど) level3 (CAのツールを自分のサーバで動かす) ⇒⇒ 日本語で手順を作る。 ⇒⇒ (RPKIの国内での) 利用モデル/役割を整理していく。 - cache は分ける。 ⇒⇒ ネクタイ禁止。 [スライド] Many thanks to: Rob Austein, Randy Bush, Maz, Okadams and all attendees --------------------------------------------------------------------------