もっと距離を縮めたい ♥ オペレータとポリシー

登壇者

  •  奥谷 泉 (一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター)
  •  岡田 雅之 (一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター

アブストラクト

「アドレスポリシー」や「IANA機能」というと「なんとなく聞くけど遠い話題」、「その方面で専門の人がやってる」というのが多くのオペレータの印象ではないでしょうか。

一方、アドレスポリシーは分配基準が緩和されると経路広告されるAS数やプレフィクス数への影響などインターネットのオペレーションとも完全に無縁ではありません。

今回のAPNIC39ではAS番号やPIアドレスの割り当て基準を緩和する提案が議論され、これに伴いAS番号の分配を受けるうえでマルチホーム 接続が必須ではなくなる、顧客へアドレスの分配ができない場合、APNICやJPNICから直接分配を受けられるようになるなど分配を受ける側からうれし い影響もある一方、経路への影響はどうなのかといった視点でのインプットが限られていたように思います。南アジアを中心に勢いの出てきているエリアと日本 の状況にも違いがあり、日本の常識が必ずしもあてはまらないけど、南アジアの状況をそのまま日本にもあてはめてもよいのかといった、これまでなかった新た な課題も見えてきています。

また、昨今一部では着目されているIANA機能を取り巻く状況も、形式上とはいえ現在ルートゾーンの追加・変更・削除を承認している米国政府に置き換わる役割や仕組みが今後どうなるのか、まだ見えていない状態です。

もう少しこういった仕組みや状況について知ってみませんか。

あえて関わらないという選択もあると思いますが、知った上で参加しない選択をできるようにしておくとうれしいこともあるかもしれません。

奥谷が現在APNIC地域で議論されているアドレスポリシーやIANAを取り巻く状況を紹介し、岡田がオペレータの視点で解説を加えます。

オペレータがこういった議論においてなにに着目するとよいのかを参加者と一緒に確認できればと思います。