Title: IGP現状と未来(ISIS WG報告+α)

コーディネータ:
	荒野 高志(NTTコミュニケーションズ)
パネリスト:
	中川 郁夫(INTEC) - IGP実装の問題点
	石井 秀雄(Global One) - OSPFのalternativeとしてのIS-IS
	友近 剛史(NTTコミュニケーションズ) - Static経路のBGPへのredistribute
        前村 昌紀(NEC) - confederationの利用
時間:  1999年7月9日 10:10-
Logger: 岡本 健(IDC)

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OSPFのalternativeとしてのIS-IS
石井 秀雄 hideo.ishii@globalone.net Global One

発表内容
	ISIS-WGの報告
	プロトコルの概要

IS-IS
	OSIスタックのlink state routing protocolである。
	NSAP Addressで経路情報の交換をする。
	2つのレベルを持っている(1,2)
	VLSM,CIDRに対応している。
	Metricは0-63の値を利用できる。
	Integrated IS-ISはOSI,CLNSとTCP/IPネットワークをサポ
	ートしている。
	Decnetも可能

NSAP addressとは
	CLNSのnetwork layer address
	1つのルータに1つのアドレスを付与する。
	NSAP addressは
	 - 6byte system ID
	 - 1byte n-selector

Level1 Routing

L1 routerは自分のエリアトポロジのみを知っている。
L1 routerは同じエリアのすべてのISとESを知ってる。
他のエリアへのトラフィックは隣接のL2のrouterへ転送される。
	複数あればすべてに転送してしまう場合もある(設定による)。

Level2 Routing
L2 routerは他のエリアの情報も保持している。
ほとんどのL2 routerは自エリア内への通信も関与する。

Integrated IS-IS and IP
router-router間で交換されるプロトコルデータユニットには以下
のものが含まれる
	LSPにIP Prefixが含まれる
		address/mask
		VLSM/CIDR対応
	no automatic summarization
	L1 areaは常にstub area
	L1 LSPはdirectory connectedも含む

	利用できるIOSはIOS10.3以上である。
	同一コストでのロードバランスは6本まで可能である。

実験に関して
	参加者25名 IIJ会議室で実施。
	L1,L2ってなに? といった観点から接続実験を行った。

結果はweb pageを参照
	セットアップに時間がかかったが接続実験ができた。

アメリカの状況
	Sprint, Uunet, CWはIS-ISを利用しているのではないか?
	しかもすべてLevel1で構成している
	データの交換レベルが少なくてすむからLevel1のみで利用
	している?
	上記のISPは昔ネットワークを作った(OSFPはIETFで活発に
	議論される前、もしくは最中だった)ため。

	おそらく運用してきて特に問題ないのでIS-ISからOSPFへ
	変更する理由は	あまりない。逆も、変更後のメリットは
	それほどなく、リスクを考えるとOSPFのままで運用した方
	がよいのでは、というのは石井さんの考えである。