Title: IGP現状と未来(ISIS WG報告+α) コーディネータ: 荒野 高志(NTTコミュニケーションズ) パネリスト: 中川 郁夫(INTEC) - IGP実装の問題点 石井 秀雄(Global One) - OSPFのalternativeとしてのIS-IS 友近 剛史(NTTコミュニケーションズ) - Static経路のBGPへのredistribute 前村 昌紀(NEC) - confederationの利用 時間: 1999年7月9日 10:10- Logger: 岡本 健(IDC) --- Static経路のBGPへのredistribute 友近 剛史 tomo@byd.ocn.ad.jp NTTコミュニケーションズ OSFP経路数の増大 OCNでは経路数が非常に増大していた。 これはエコノミーユーザーが多いことによる。 90%強がExternal経路であった。これはCustomerへの Static経路をOSPFにRedistributeしていたもの。 JPNICのIPアドレスおかわりの制約により、あまり効率良 くaggregateできない。 OSPF経路数増大の影響 擬似環境によって検証した結果、OSPFにはExternal経路と いえどもある程度以上あると不安定になることが確認できた。 全体的なメモリーの問題などではなく、隣接の構築プロセ スのExchange stateからInit stateになるという現象であった。 適用ネットワークの特徴と条件 1 トラフィックのロードバランスをする必要がある。   リダンダンシーをとるため、様々なところでトラヒックのロード   バランスをはかっている 2 サービス停止がないほうがいい。 3 運用手順の変更を極力少なくしたほうがいい。 対策 OSPFの分割 Confederation等 ロードバランスが困難 一つ手前のルータでバランスさせる必要があり、技術的 にはやればできなくはないが、運用が非常に困難である。 サービス停止も伴うし、運用が大幅に変更してしまう。 ISISにする 設計・運用のノウハウがないので使用できない。 実際効くのかどうかわからない。 その他 すべてstaticにしたり、RIPにするのはありえない。 Static経路をiBGPへ直接Redistributeした。 IGPとしてのBGPを使う。 external経路はBGP、トポロジはOSPFで管理する。 上記1,2,3の条件を満たし、かつ経路数の削減できる方法。 その分BGPの経路が増加するが、検証したところBGPは経路数に  対してScalabilityが強いことがわかっているので、問題ない。 前提 iBGPセッションはloopback同士。 ルータのloopbackアドレスなど、internalな情報はOSPFに流す。 Staticを設定しているRouterでBGPを走らせる必要がある。 仕組み データはBGPのNext-hopであるRedistributeしたルータの loopback addressへ向かおうとする。 そのloopback addressへ向けて、OSPFで作られたrouting tableを recursive lookupする。 その結果、ロードバランスする。 すばらしい方法である。 その他付随するテクニック no export communityを利用。 Route Reflectorの階層化(処理を軽くするため)。 Full routeが不要なところではfilterする。 結果 内部ルーティングの安定性の向上が見られた。 運用手順の変更なし。 考察 staticをredistributeするための専用プロトコルがあるといい。 その他 ドラフトを現在翻訳中