=============================================================== Title : パネルセッション・IPv6 なひととき Panel Title: 6bone とアドレスの現状 Presenter : 加藤 朗(東京大学情報基盤センター) Time : 15:50 - Logger : 平塚 伸世 (オレンジソフト) 濱田 泰幸 (NTTコミュニケーションズ株式会社) =============================================================== --------------------- 6bone IPv4 しかない中で v6 のテストをするための仮想ネットワーク 3年くらい前からある。 なんとか bone 中では古いほうから 2 番目くらい Provider based address → Aggregatable address に変更 test address → 本物 address への変更もある 何度か renumber して renumber 経験豊富なネットワーク routing protocol: static → RIPng → BGP4+ テストアドレス: ミュンヘン IETF で WIDE 代表が 5番目に座っていたので 5 最後の人が終わるまでには無限に時間がかかるが、 ほとんどは renumber は 11 月中にほぼ終わった。 pTLA 割り当て見なおし、5bit ずらした。 pTLA 割り当て要求、subTLA との関係 少し小さい単位で割り当てをしよう。 6TAP シカゴの ATM Switch の一部 starTAP にルータを colo 最近、活動が始まり、ピアリングどうしようか?というところ --------------------- 集約型アドレスへ IPv6 アドレスは 8byte + 8byte に分かれている。 autoconfigration を簡単にするため、後半 8byte (64bit) を IPv4 でいうホスト部にする。 NIC を変えるとアドレスが変わる → 壊れやすいメーカの NIC だと少し大変(笑) DNS の登録 → 覚えやすいアドレスがつく NIC はアキバで高値で取引される?(笑) DHCP で IPv4 アドレスがくるより先にアドレスがくるので嬉しい 8byte + 8byte ではなく普通のアドレス( /127 )も OK NIC が変わるとアドレスが変わるので、サーバには覚えやすいアドレスを 振っておいて、通常内部は link local, site local address を利用する、 というのが流行るのではないか? ----- アドレス空間が大きいがルーティングには限界がある。 現在 6 万経路くらいあるが、実際には 10 万経路くらいが限界では ないかと思うので、これはあまりよくない。 TLA 空間は 8192 が MAX これではちょっと少ないのでsub TLA を作ろうということになった。 あとからアドレスを返してもらいづらいので、スロースタートアップということで /29 ではなく /35 でスタートしたい。 /35 だと 4 の倍数じゃないので逆引きの delegation が大変ではないかとか いろいろ議論もある。 もし割り当ててもサービスを開始しない場合には /35 を割り当てても あとから取り上げることもある、となっている。 ------- 誰が割り当ててもらえるか 1年以内に IPv6 のサービス開始 3 以上の ISP と DFZ 40 以上の SLA顧客 bootstrap 問題があるので subTLA は別の条件でやろうか、と いう話になっている。 -------- ガイドライン文書がレジストリ連合(APNIC,ARIN,RIPE など)から IANA へ提出 delegation について書かれていない等、IANA から指摘されている レジストリシステムに関して IPv4 のほうが声が大きいので IPv6 をやっている暇がない。 希望的観測では contribution は秋口(10 月 1 日)くらいに 始められるといいな、とガイドライン文書には書いてある。 >>> これは嘘でした。10 月 1 日は APNIC document としての >>> 更新時期だけの問題で、10 月 1 日まで割当ができないと >>> いう意味ではないです。7 月 14 日に IANA から RIR に >>> アドレス空間の委任が行われています。APNIC の割当開始 >>> はまだアナウンスされていません。(注:加藤) APNIC - JPNIC 問題 JPNIC に会費払ってるのに APNIC にも払うのか? NIC-NIC 間の問題を解決するべく交渉 でも解決を待ちきれないところは直接 APNIC の会員になっている。 -------- WIDE での 6bone 運用 JGN を利用した IPv6 広帯域なネットワークが使えるので、少し激しい使い方、たとえば DV over IPv6 しながら Debug なども可能 マルチキャスト そういうのをどうせやるなら IPv4 ではなく IPv6 がいい。 NSPIXP-6 100 baseTX switch が大手町にある。 IPv6 Excahnge のテストをしたい。 JGN を使って遠隔から操作(大手町にもってこなくても) ルートサーバやレジストリの実験とかもしたい IX based address の実験もできるようになる いまのところ WIDE のみだが今月中に 3, 4 つは繋がる予定なので いろいろ実験できるだろう。 ------- IPv6は普及するか MSは? 新種の端末は? 携帯電話、冷蔵庫(笑)なども IPv6 をしゃべるか 端末側が IPv6 でも ISP が対応してくれないと.... 実際には? パケットを測ってみたら、昔は inbound 200-300byte だった。 去年の夏くらいから 600 byte を超えた。 ある OS が(Windows など)対応したらいっきに増えるだろう。 そういうことに左右されるのは、面白い、でも楽しくないけど、そういうものか ------ 質問 --------------- Q: ISP がいつ IPv6 サービスを提供してくれるか? A: いくつかの ISP では真剣にサービス提供を計画中 アドレスの割り当てが遅れてるのだが、それほど遠くない時期 具体的には今年度中とかクリスマスのあたりには開始されるかも。 >>> 上の注参照 ------ 質問 --------------- Q: renumbering について、どのくらい進んでいるか? A: ルータ自身の renumbering はいろいろ実験していて そこそこ動いている でもルーティングプロトコルの設定まで一緒に書き換わって そのままで大丈夫、という話は聞いていない。 以下、Q 側の意見 router renumbering のプロトコルはあるが、それを書いている側は よく考えていない routing daemon, DNS のアクションが必要だが、誰が連携を取るのか 書いていない。 ルータを renumber すると設定を書き換えなければいけない。 実験はしてみているが問題は多い。 ------ 質問 --------------- Q: /35 の DNS 逆引きについて DNS がクラスフルな考え方なのだが、この際それを変えられないか? A: 現状 4 bit ずつ書くことになっている。 バイナリで書かれていて bit パターンで比較する A6 というのが 提案はされている A6 はアドレスが細切れになっていて何度も query だして 1 個の v6 アドレスを構成する。 そのため query に対する delay が長くその間に renumber される かもしれない(笑) bind チームも実装に苦労しているが、quad A(AAAA?)があれば大丈夫 なのではないか。 >>> ISC の David Conrad によれば、A6 は BIND9 でサポート予定で >>> あり、秋口のリリースが予定されているとのこと(注:加藤) 以下、Q 側の意見 なんらかの形でキレイなものを次の世代に残したい。