概要
ドコモは、5G専用のコアネットワーク設備である5GC(5G-Core)を2021年より商用導入開始しております。5GCのアーキテクチャはクラウドネイティブを意識しており、それと親和性が高いコンテナ技術を採用しました。もともとはVM上のコンテナと一部VMを用いた構成で運用していましたが、24年度からはフルコンテナ構成にて運用しております。なぜそのような形態をとることになったのか、まずはその歴史と経緯について説明します。その上で、それぞれの構成で遭遇した課題・良かった点・適していなかったことを皆様に説明します。
例えば、ドコモは
・コンテナ基盤の短期なライフサイクルとキャリアのソフトウェア更新頻度の不整合
・SR-IOV経由での多数VLAN利用(レガシーNWからの移行)に伴うNIC制限抵触
・サイズの大きいコンテナ基盤リポジトリのクローズ環境における運用
・各ノードの更新順序制約による作業の長期化
・そもそもステートレス思想なk8sとステートフル前提なモバイルテレコム通信の融和が難しい
に悩みました。
取り組みや工夫、得られた教訓を皆様に共有することで、今後のコンテナのあり方について、ディスカッションしたいです。
議論ポイント
・仮想マシンよりもコンテナが適するアプリケーションの特性をどう考えるか
・部分的なコンテナ採用に伴う分割損について。全てまとめてコンテナ化すべきか
・コンテナオーケストレータのライフサイクルの早さにどう対処されているか
・ミッションクリティカルなシステムとコンテナの親和性について
・その他、コンテナ利用に伴う苦労話などの情報交換
場所
国際会議場/3F
日時
Day3 2025年8月1日(金) 11:15~12:00(45分)
発表者
公開資料
その他
本プログラムはストリーミング配信予定です。
アーカイブ配信
本会議終了後、順次配信予定です。