AI時代のバックボーンネットワーク:DDBRとスケールアウトネットワークアーキテクチャの商用化について

概要

AI技術の急速な普及に伴い、バックボーンネットワークに流れるトラフィックの増加が求められています。特に、デバイスから生成されるデータは映像などの大容量データへと変化しており、AIによるデータ処理やモデル配信のニーズが高まっています。このような背景の中、KDDIはネットワークオープン化の推進を通じて、AI時代に対応した柔軟かつ効率的なバックボーンネットワークの構築を目指しています。
Janog52の講演からのアップデートとして、KDDIは新たにクラスタ型のDDBR(Distributed Disaggregated Backbone Router)の技術検証を完了しました。これにより、2025年度中にDDBRのバックボーンへの商用導入を開始する予定です。また、バックボーンネットワーク向けに、スケールアウトネットワークという新たなアーキテクチャを構築し、トラフィックの柔軟な拡張性と高い信頼性を実現します。(*1)

本発表では、KDDIのネットワークビジョンを示し、ルータのオープン化により、現状課題になっている従来ルータアーキテクチャとは異なるDDBRアーキテクチャの特徴を説明します。
また、KDDIならびにTelecom Infra Projectにおけるルータのオープン化による最新の取り組み状況からルータのオープン化戦略を明確化します。加えて、DDBRを用いたスケールアウトネットワークや展開計画についてもご紹介します。

最後にJANOGの皆様と、DDBRのアーキテクチャ、その適用範囲ならびにスケールアウトネットワークについて議論したいと思います。

*1:https://newsroom.kddi.com/news/detail/kddi_nr-447_3723.html

議論ポイント

JANOGの皆様と、DDBRのアーキテクチャ、その適用範囲ならびにスケールアウトネットワークについて議論したいと思います。

場所

多目的ホール/1F

日時

Day3 2025年8月1日(金) 11:15~12:00(45分)

発表者

熊木 健二
Kenji Kumaki
KDDI株式会社

公開資料

その他

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アーカイブ配信

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