JANOGerのみなさん、こんにちは!企画編成委員の相原です。
JANOG56まであと1週間ほどとなりました。
今回のプログラム紹介は、
- 発表/議論を通して気づきや発見を得ることができるか?
の項目の点数で4位のプログラム紹介です。
ちなみに、今回ご紹介するプログラムの総合順位は9位👏で、各項目の順位は次のとおりです。
- 技術/運用の観点で日本のネットワークオペレータにとって有益か? (24位)
- 議論のポイントが明確であるか? (7位)
- 発表/議論を通して気づきや発見を得ることができるか? (4位✨)
今回の神様は恵比寿(えびす)です。皆さん一度は聞いたことがあるかと思います。
七福神の中で唯一、日本生まれの神様とされており、「商売繁盛」「大漁」「福運招来」などの神様として古くから信仰されています。
まずはプログラム紹介です。ここからはプログラム委員にバトンを渡します。
佐藤さん、よろしくお願いします!
プログラム紹介
JANOGerのみなさんこんにちは!JANOG56 プログラム委員の佐藤です。
Day3(2025年8月1日)10:15 ~ 11:00に(多目的ホール/1F)で行われるプログラム「宇宙線とネットワーク機器との戦い」にご登壇いただく、土屋さんにお話しを伺いました。
率直な感想として、現在まさに再議論が必要なテーマだと感じました。
5nm/3nm世代のチップでは従来の設計よりSEU耐性が下がることが懸念されていたり、SRv6、EVPN、MPLS、テレメトリなどネットワークに用いるプロトコルが複雑化している中でSEUのネットワークへの影響は増大していると思います。
(JANOGerの皆様の中にも、SEU絡みのトラブルに遭遇された方はかなりいらっしゃるのではないでしょうか)
技術的な解説をいただきながら、オフレコで踏み込んだ議論ができる絶好の機会となるかと思います!

応募のきっかけ・このテーマを選定された理由を教えてください
職業柄、お客さんのRFPや、RFIを目にする機会が多くあります。最近では、その項目の中に「ネットワーク機器のアーキテクチャ」や「Life of Packet(ネットワーク機器がパケットを受け取り、宛先を検索し、送出するまでの一連の流れ)」に関する項目があり、そのすべてでパケットが損失をしたのを検知出来るかの問いやそれを確認する為の定期的なパケット送出とその確認方法など提供するネットワーク機器の機能以外での確認が非常に多いと感じました。
もちろん大切な部分ではあるので回答する事などは問題無いのですが、その心を聞くとそもそもは宇宙線を起因とするSEU(Single Event Upset:ビット反転)やパリティエラーによるトラブルの事例を経験したお客さんが多く、これらの項目が追加されていると聞いてました。
また半導体の微細化が進むにつれ、中性子の活動が活発になることで宇宙線の影響を受けやすくなるためパリティエラーの発生確率も増加するだろうという想定もあるので、これらを1度しっかり説明をし、なおかつそれぞれの立場で議論する事が必要だと感じました。
議論のポイントを教えてください
パリティエラーによるネットワーク機器への影響は様々で、一瞬で修正され影響がないものもあれば経路が消失したり、特定ユーザのパケットのみドロップされるなど甚大かつ調査困難な影響をもたらすこともあります。
まずこういったパリティエラーに関連するトラブルの事例・対応の経験談をオフレコという形で会場の皆様に共有いただきたいです。
また、パリティエラーへの対策の具体例とその有効性(技術的/論理的に意味があるものなのか)に関しても議論させていただきたいです。
特に聴講いただきたい方・ターゲット層について教えてください
そういった複雑なトラブルな時に階層が様々になる為トラブルシューティングが複雑になるキャリアまたはISPの方や集積率の高い半導体チップを使っているデータセンターの運用保守に関わる方に参加いただきたいです。
本プログラムはオフレコなので、より積極的にご発言いただき深い議論ができればと考えています。
意気込み・JANOGerへのメッセージをお願いします!
自分は基本的に技術的に学んだ事やまとめた事をなるべくJANOGというコミュニティで共有していくことで、理解を更に深められると考えています。
今回の宇宙線(中性子線)がパリティエラーを引き起こす仕組みやその対策は技術的に難しい部分がありますが、それぞれの立場から行っている対策などをコミュニティでしかもオフラインで議論していく事が重要なのかなと考えてます。
是非会場に足を運んでいただければと思います。
七福神紹介
土屋さん、佐藤さん、ありがとうございました!
私自身も経験がありますが、SEUやパリティエラーは、多くの方が一度は経験されているのではないでしょうか。
オフレコのプログラムですので、会場では率直な意見交換ができるかと思います。当日は是非、活発な議論を交わしましょう!
冒頭でもご案内いたしましたが、今回の神様は恵比寿(えびす)です。

島根県・出雲(雲南市木次町)にある洞光寺(とうこうじ)は、曹洞宗の由緒ある寺院で、出雲国七福神めぐりのうち恵比寿(えびす)を祀る寺として知られています。
場所はこちらです!最寄り駅は木次駅(JR木次線)です。電車の本数が限られていますので、注意です。
駅からの坂道を登っていきますと左手に以下の看板が見えてきます。
看板を通りすぎてしばらく行きますと、同じく左手に山門があらわれます。


山門をくぐり、しばらく進むと惠美壽天霊場が見えてきます。


商売繁盛や大漁祈願にご利益があるとされています。
毎年7月には、きすき夏まつりが開催されるなど、地域に密着した信仰が息づいています。
山門(薬医門)や歴史ある本堂、薬師堂は落ち着きのある雰囲気です。
座禅会などの寺院体験も行っており、宿坊研究会でも紹介されています。
所在地 | 島根県雲南市木次町木次671 |
交 通 | JR木次駅(木次線)から徒歩で約10分 |
拝 観 | 境内自由・通年無休。 薬師堂や文化財公開は時期により異なるため事前確認がおすすめです。 |
JANOG56の合間に、ぜひ皆さんも足を運んでみてはいかがでしょうか。