概要
通信と時刻の関係は日々密接になってきています。
時刻の同期はGPSを中心としたGNSSで行われており、サーバがそれぞれの端末に配信をするのが当たり前に動いていますが、
この「当たり前」が「当たり前じゃなくなった」時に我々はどうすればよいでしょうか。
2022年に始まったロシアとウクライナの戦争ではGPSデータを使ったドローン攻撃の停止させる目的で
GPSとGNSSのジャミング・スプーフィング攻撃が行われました。
その際、位置情報だけではなく、時刻同期にも大きな影響がありました。
紛争地域だけの問題ではなく、現在は衛星の継続的な無償利用についても不透明な情勢になっています。
アメリカではGPS代替の位置情報サービスを作る政策令が出ており、開発に本腰を入れる情報がでています。
こちらが完成した場合、時刻同期のためにも使われているGPS衛星が停止される事も考えられます。
上記のようにGPSを中心としたGNSSを使い続ける事は脆弱と考え、対策を検討している国も多くなってきていますが、
まだ日本では大きな話題には至っていません。
スウェーデンではGPSを使わない時刻同期サービスが国営のIX事業者から提供されています。
https://www.netnod.se/ptp/precision-time-protocol-ptp
その他、英国、欧州やインドや北欧でも検討が進んでいます、検討していてもその経緯を公開していない国も多いでしょう。
日本でもGPSを使わない時刻同期を今から準備をしていかないといけないと考えています。
今回はこの背景とGNSSに依存しない時刻同期の実現に向けた動きを紹介し、対策を議論したいと考えています。
議論ポイント
光格子時計を使った時刻同期の可能性
ネットワーク事業者の役割と具体的提供方法
日本標準時(JST)の時刻同期の重要性
前触れなくやってくるその時に向けた対応・対策について
場所
本会議場3 グラングリーン大阪北館5F 5-1
日時
Day2 2026年2月12日(木) 13:40~14:40 (1時間)
発表者
公開資料
各種情報
| ストリーミング配信 | 実施しない(オフレコプログラム:写真撮影・録画・録音を禁止する) |
| アーカイブ配信 | 実施する |
| SNSやSlackでの議論 | 制限しない |
| プログラム種別 | 登壇者から応募のあったプログラムです |
アーカイブ配信
本会議終了後、順次配信予定です
