================================================= セッション ADSLで幸せになれたか? 発表者 太田敏文(株式会社タイムインターメディア) 日時 2000/6/16 〜12:00 logger 釜田、佃 ================================================= 【全体】 ADSLをユーザとして使用した場合 【導入に至る経緯】 導入前のNW環境 -DA128kで2次プロバイダに接続(IXPが遠い状態) 転機 -会社が大きくなってきた -通産省の援助をもらえることになった →Officeの引越し 【NWの検討】 ○条件 オフィス :2つ Officeの場所 :メインオフィス NTT四谷局より 700m  サブオフィス NTT四谷局より 1500m 【コネクティビティ検討】 選択肢:従来スキーム(DA128、アナログ専用線)、ADSLのいずれか ADSLであれば、上位ISPは東京メタリックとしたい。 ○従来スキームの場合 アナログ専用線 2回線は PBX の相互接続のため必須。 専用線接続の場合両端に「施設設置負担金」が必要で これらに加えてさらに DA128 導入となると合計 6 契約となってしまう ○ADSLの場合 ドライカッパなら権利金不要 2契約でも、ISP接続+DA128接続より安い 速度も早い 【決定事項】 ・東京めたりっくを使用 ・やすくするためにドライカッパを使用。 ・The Net経由でVPN接続する。 ・FreeBSD4.0がリリース KAME-suiteが実装されている。 【ADSL開通までの出来事】 NTT関連 -ドライカッパにはIPアドレスが必要といわれた?? 東京めたりっく関連 -ドライカッパは当方で確保する。 -法人契約第1号 -契約時にはめたりっく側に機器がまだそろってなかった。 -DNSの逆引きはどうするのかが、きちんと説明をしてもらえなかった (KDDの例にならうといわれただけ) ◎東京めたりっく様、NTT東日本様のおかげで開通出来ました。 【ADSL開通後の出来事】 ○ハードウエア障害で途絶(5時間) ○運用状況 -やはり結構早い ダウンロードが最大約 160 Kbyte/sec (10Mbyte/min) メジャーな FTP サーバで平均 140K byte となる アップロードは相手がいないので不明 メジャーな Web サーバとの ping は 10-20 msec 程度 -抜群のコストパフォーマンス。 権利金7万円不要 -もともと日本の回線事情は非常によろしいので、新規に割り当てを 受けた場合、期待以上の回線品質となることが多い。 -xDSLに対応した宅内工事を実施することが重要。 アンダーカーペット用ケーブルには気をつけましょう。 4芯内にADSLとISDNが共存するような工事をされそうになった。 -ローカルに自律出来る管理技術は必須。 【質疑応答】 Q.RAS〜ユーザ宅までが100msec位かかるがこれは普通なのか? A.それはおかしい、文句をISPに言って良いのではないか? 通常はRTTで10msから20msぐらい。(yahagi) Q.グローバルアドレスを使うところと、プライベートを使うところがあるが それについてはどうか? A.サービス料金については既存サービス同様。アドレスが固定なのか可変なの かで変わる可能性があるし、使用できるアドレス数によっても変わってくると 思う。(yahagi) Q.マルチキャストはどうなるのか? A.IP的に集約されるポイントは結局Aggregatorになる。マルチキャストの集約 ポイントもここになるので、Download側での集約効果は期待できない。これを 実現するには宅内ADSL Modem(Router)でのマルチキャスト対応が必須と思う。 (yahagi) Q.事前に自分の回線の品質は分かるか? A.現状においては事前に回線品質を測定することはできない。 NTT側に依頼すればやってくれるが、これは音声向け。DSLでは回線の周波数特 性のフラットであり、背景ノイズの有無が回線品質に影響するが、ここまで試験 が事前にはできないというのが実情だと思う。(yahagi) その他の情報 -紙絶縁は結構残っているらしい -ISDNユーザが多くいると回線ノイズがのりやすくなる