2000/6/16 14:40 JPNIC Update 発表者:岩谷 理恵氏     宇井 隆晴氏 1.新しいJPドメイン名空間の検討  現状では一組織一ドメインが原則となっている  しかし、商品名、ブランド名などのドメイン名取得の要望や  登録商標等のドメイン保護といった希望がある  規則が多く、登録には多くの書類を読まなくてはいけないのでそのような  ところを緩和したいという要望もある  このような課題について、タスクフォースなどでの検討の結果案がまとまり  つつある  新たなドメイン名空間の提案が行われている。  登録対象空間はセカンドレベル(SLD)であり、登録資格は問わない  簡単な手続きで登録できるようにする  現行ドメイン名空間は併存する  (例)現行では、aaa.co.jp のようにサードレベルで取っているのを、     aaa.jp のようにセカンドレベルで取る  既存ドメイン名空間の制限緩和の提案  移転の自由化:当事者間の合意があれば移転できるようにする  今後の予定  ・新たなドメイン新設 2001/4運用開始予定  ・既存の規制緩和 2000/秋を検討  方針、規則等に関するご意見は dotjp-cmt@nic.ad.jp へ 2.JPNICのV4割り当てポリシーの変更  ・APNIC のポリシー変更に伴い、初期割り当て会員のアドレスサイズを   /19->/20     開始時期:初期割り振り確保用は9月から  ・旧クラスAからの割り振り開始     開始時期:APNICから割り振りを受けた後     APNICは8月からのようだが、JPNICへの割り振りはわからない。秋     以降とみている  IPv4申請、IPv4に関するお問い合わせなどは query@ip.nic.ad.jp へ 3.IPv6 sub-TLA 割り振り申請の取り次ぎサービスの開始  1999/7 RIR(地域レジストリ)割り振り開始  2000/1/20 APNICへの取り次ぎ開始  IPv6のアドレス構造の説明  最初の割り当て単位である TLA は /16 と非常に大きい  ブートストラップの時期はもう少し小さく割り当てると言うことで、小さい  sTLA  /35で割り振りを行っている  割り振り条件  IPv4NWが3つ以上のネットワークとピアリング  sTLA割り振り後12ヶ月以内にv6サービスを提供する  40以上の組織にv4アドレスを割り振り済み  6bone に6ヶ月以上参加し、pTLA を3ヶ月以上運用していること 等  JPNIC sTLA申請取り次ぎサービス  フォーマットは用意されている  JPNIC会員であるという旨を付記してAPNICに送る  申請処理の間に問い合わせがあり得るが、それにも対応する  申請  申請フォームはWebで  手数料:APNIC込みで50,000円(割り振りが行われた場合のみ)  言語はすべて英語  JPNICでは自由記述部分の翻訳間違いなどを防ぐため英語でお願いしたい  サポート窓口を設けている ipv6-support@nic.ad.jp  JP DNSへのアドレス登録  2000/3/1よりサービス開始  NIC DBへのホスト情報へのIPv6のアドレスの登録可能  v6のリーチャビリティが必要なので、実験的にでも今年中に準備  データベース登録については、データベース窓口へお願いしたい  (v6のではなく) quary@db.nic.ad.jp 4.日本語ドメイン名について、他言語情報の扱い  多言語化インターネット名の実装  ・ディレクトリ、キーワード検索  ・HTTPリダイレクタ 8bit code URL  ・多言語化DNS  日本人的にこれがうれしいのかという議論もあるわけですが(会場笑い)  日本人はアルファベットの教育を小さい頃から受けているのでなじみがある 中国語だとyahoo がこうなる http://全地球網.雅虎.公司.中国/検索/  中国人に言わせるとこれは非常にわかりやすい  中国人でも一定レベル以上の人は英語が分かるが、子供や老人や英語に  なじみのない人もいる  現在の状況  ・技術的には確立されていない  ・いくつかの業者がサービスを開始しており、すでに競争は始まっている  ・非英語圏では同じ状況  ・ユーザーの混乱が懸念される   レジストリと関係のない団体がサービスを始めており、さまざまな   軋轢も起こっている→ユーザの混乱を招く→標準化団体が標準化に動く   必要がある  今後の予定  ・各国NICと連携して、技術的問題点を解決する  ・IETF IDN-WGにて技術の標準化  ・実験的運用を開始したい  ・国際的な調整を進める  技術公開  ・実装、開発ソースの公開   興味を持っていただいた方に参加していただき、システムの安定化を目指す  ・ベータ版を6末に公開予定  問い合わせ先 idn-cmt@nic.ad.jp 質疑応答  1:セカンドレベルドメイン取得への優先順位に対しての譲歩案等   検討をお願いしたい。3という数字にこだわってほしくない   例:川崎市中原区の個人よりも**.co.jp の会社に優先権が行ってしまう   JPNICが管理している最終ドメインまでに同じ名前がある場合には   優先権を与えてほしいという希望がある   関連して、地域名は決まるとその名前がオーソライズされる   しかし、地域名がすでに取られている場合召し上げてしまうのか   どうかを決めておく必要があるのではないか。これを視野に入れて検討   してほしい。以前に比べ検討されているという前向きの意見で   回答:検討中である。      便宜上3rdと言っているが地域ドメインについては考えている 2:国際化ドメインについて   回答:実装方法は複数ある      現在検討しているのはUNICODE      特殊なエンコードを含めた実装を考えている      JPNICとして実験を始めるときにはその中からどれかを選ぶ 15:08終了