概要
我々はSSoT (Single Source of Truth) によって、業務を効率・効果的にする取り組みを行っている。
現在は、データセンタやオフィス内の機器の管理、
むしろ従来、組織の部署として区切られていた領域を超え、
しかし SSoT が実現できても、様々な運用ニーズに即応するには課題がある。
まず経験則として、ビジネスやシステムが高度化・
そのため、ある時点では予測しなかった運用ニーズや課題が、
こうした事象に対し多くのシステムでは、
(NetBox における “NetBox Plugin” や、ServiceNow における “Scripted REST API”、そしてPagodaにおけるカスタムビューがこれに該当する)
だがこうした手法は、新たなニーズや課題への「対処」
なぜなら、こうした機能の開発には「(1) ニーズや課題に対処するための要件を検討 (2) 要件を満たす機能を開発 (3) 機能をテストしリリース (4) ユーザからのフィードバックを元に改良」
また、
これら2点(即応性、維持コストの低減)
我々の運用の現場においては、
Pagoda は特定の用途に特化した情報管理システムではなく、
そのため Pagoda を利用するユーザは、
一方で LLM は、あるクエリに対し、
このように SSoT システムから必要な情報を取得(更新)する操作は、LLM モデルにおける生成プロセスと類似しており、
また LLM をシステム運用に応用した具体的な事例についてこれまでの JANOG でも発表されており、
我々はこれによって、
LLM と連携する技術について、先の JANOG55 における [マルチエージェントによる NW 自動障害検出の発表「生成AIによるNetwork Automation ~LLMエージェントはネットワークオペレータになれるのか~」では、サードパーティシステムのコンテキストを LLM に注入する手法として RAG を用いていた。
しかしその後 2024年11月に Anthropic 社から、MCP (Model Context Protocol)という技術が登場し注目を集めている。
MCP は従来の RAG とエージェント化を LLM 非依存に実現できる仕組みとして知られ、現在までに 13,000 を超える MCP Server (MCP Client を介して LLM とサードパーティシステムとを連携させる仕組み) が公開されている。
その中には、公開から僅かひと月で 9,000 を超える GitHub Star を獲得する MCP Server (例: playwright-mcpもあり、その注目の高さが伺える。
本セッションでは MCP を用いて、Pagoda (SSoT) に蓄積した情報の探索・抽出・精査を LLM に実行させ「どの程度のことが実現できるか」といった実効性と、
SSoT と LLM によるシステム運用の有用性について、
議論ポイント
SSoT について、どういった情報が SSoT に集約することで、どういった業務効率化の効果をもたらすかについて議論をしたい。
またシステムと LLM との連携について、(先の JANOG55 での発表 [*1] でも議論となったが)LLM がさも確実であるかのように誤情報を回答する(Hallucination と呼ばれる)問題については、MCP においても顕在であり、議論の的の一つとなると考える。
場所
国際会議場/3F
日時
Day3 2025年8月1日(金) 14:15~15:00(45分)
発表者
公開資料
その他
本プログラムはストリーミング配信予定です。
アーカイブ配信
本会議終了後、順次配信予定です。