概要
本発表では今後AIを活用した運用の効率化・改善を目指すために必要なデータとは何か?について、 NW運用者の目線で深堀りと議論を行います。
昨今RAGやLLMエージェントなどAI活用テクニックについて様々な議論が深まる中で、今後AIにRCA(Route Cause Analysis)をはじめとした多くの判断を実施させるにはAIに学習させるNW運用データが非常に重要ですが、データ課題(そもそもメトリクスが足りない、データが構造化されておらず正規化が必要、etc)についてはこれまでJANOG meetingではあまり議論されてきませんでした。
またAI以前に現在の運用においてNW運用者が日々どのようなデータを取得・監視していて、どのような判断や判定を行っているのか具体的な内容は各企業ごとのサービスや運用文化によって異なり、JANOG Meetingでは意外に議論される機会がありません。
本発表では、現在NW運用者がどのような運用データを取得・監視しているのかを整理・共有すると共に、実際に弊社にてAI活用検証を実施して分かったこと、例えばSyslogのみのコリレーション(相関分析)で何がどこまで分かるのか、SNMP等メトリクスを加えるとどれだけ分析精度が上がるか、さらにトポロジーデータやトラブルチケットデータなど拡張データがあると何が分かるようになるのか?等実例を紹介し、今後AIを活用したNW運用において重要なデータとは何か?そのために必要な準備とは何か?をJANOGerの皆様と共有ならびに率直に議論し明らかにすることによって、AIと運用データの「緑」を深めます。
議論ポイント
– 現運用ではどのようなデータを取得しているか?
• そのデータによって運用者はどのような判断をしているか?
• そのデータはすぐにAIに食わせることができるか?(データの非構造性、セキュリティ、データ統合/サイロ化、など)
– 今後の運用で重要なデータは何か?
• RCA (Route Cause Analysis) などNW運用者の期待する分析や判断をAIに任せるにはどんなデータが必要か?
• 実際にAI運用してみて躓いたデータの課題は?(既に運用しているオペレーター向け)
• NW運用者は今後どのようなデータを取得し、AI運用に向けてどのような準備を行うべきか?
場所
大展示場1/1F
日時
Day3 2025年8月1日(金) 13:15~14:00(45分)
発表者
公開資料
その他
本プログラムはストリーミング配信予定です。
アーカイブ配信
本会議終了後、順次配信予定です。