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プログラム
1日目 / 2日目

Abstract
1日目
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2日目 午前
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2日目 午後

JANOG16 STAFF
プログラム Abstract - 1日目 / 2日目午前午後
 2005年 7月28日(木) 1日目

Some BGP Routing Myths and Realities

発表者

 Randy Bush [IIJ America]
    通訳 : 川村 聖一

 概 要:
 Randy Bush氏は、NANOGにおいて、BGPの経路爆発の進行に警鐘を鳴らし、Flap Dampeningの実態やBGPの潜在的な問題点を指摘するなど、インターネットの広域的な経路制御技術についての幅広い知識の裏付けをもとに、多くの問題点を指摘している。
 しかし、一方、日本国内でインターネットを運用していると特に問題が無い様に見える部分が多い。BGPのトラブルを考えてみて
も、特に大きな影響を受けるところもごくわずかであると感じる方が大部分だろう。
 そこで、日本の xSP バックボーンへの影響や問題が大きく顕在化する前に以下のテーマについての発表を行い議論をしたいと思う。

- A look at BGP storms and Internet health during the big worm attacks (Happy Packets)
- BGP Wedgies --- Bad Routing Policy Interactions that Cannot be Debugged

 発表テーマについて活発に議論をしたい論点:
 Randy Bush氏が指摘する問題点、BGP updateが及ぼす接続サービスの品質への影響および安全にルーティングを行うための施策について、日米での違いも含め議論を行いたい。


****は必要なだけ使いたい!

発表者

 橘 俊男 [ヤフー株式会社]

 概 要:
 ヤフーではサービスを提供するために多くのラックやサーバをデータセンターのコロケーションエリア内に設置している。
 スペースにおける設置用件を検討するにあたり、必要な情報を収集するため、冷却効率を見積もる実験を実施した。
 発表は、実験の概要と実際の結果について行うが可能であれば情報サービス提供会社におけるインフラ運用の現場の日常の苦労についても触れたい。

 発表テーマについて活発に議論をしたい論点:
 設備を準備する側と設備を利用する側の双方の苦労を通じて、より利用しやすい環境を作る為に意見をぶつけ合える様な議論を行いたい。その結果が物作りをしているベンダーへの意見となればなお嬉しい


福岡県西方沖地震にみるiDCの免震対策と効果

発表者

 石井 基大 [株式会社キューデンインフォコム]

 概 要:
 3月20日・4月20日に発生した福岡県西方沖地震について,その概況や経過、弊社iDCの状況を紹介します。

 発表テーマについて活発に議論をしたい論点:
 災害時に備え,普段からiDCがどのように活用できるのか、そのiDCの建物や設備にどのような対策が必要かを議論したいと思います。


サーバ管理者から見たメーンフレーム

発表者

 國武 功一 [アンカーテクノロジー株式会社]
  小田木 寿俊 [株式会社 アイ・ティ・フロンティア]

 概 要:
 近年、仮想化技術とLinux対応で復活を遂げつつあるメーンフレーム。そのモンスター(とくに価格(^^;))マシンの1つである IBM zSeries 上で動作する z/Linux を例に、実際の構築例を紹介しつつ、その特徴を紹介する。

 発表テーマについて活発に議論をしたい論点:
 Google では、安いマシンを大量に使うことでサービスの可用性の向上を図っているはず。かたや、MTBF 30年以上と言われるメーンフレーム。どちらにも利点、欠点、向き不向きがあるはず。その選択について、会場から意見を頂ければと思います。


Infection Network 内での仮想インターネットの構築

発表者

 中山 雄克 [株式会社シマンテック]

 概 要:
 隔離されたネットワーク(Infection Network) で行なわれるコンピュータウィルスの解析において、仮想的なインターネットをどのように構築して、コンピュータウィルスの解析に役立てるかを論じる。
 加えて、定義ファイルが出来上がるまでの工程とコンピュータウィルスに関する最近の動向を解説する。


 発表テーマについて活発に議論をしたい論点:
  Infection Network 内での仮想インターネットの構築
  ・必ず決まった IP Address を返す DNS
  ・NATを使って全てのパケットを一つのホストに送る
  ・全てのメールを受け取る mail server
  ・全てのリクエストに取りあえずの返事をする HTTP server
  ・IRC, telnet, ftp, ssh, samba, NTP などなどテンコ盛りのサービスを実装
  ・MSN Messenger, AOL Messenger などのサービスも実装

 定義ファイルが出来上がるまでの工程
  ・コンピュータウィルス自動解析システム
  ・Black box analyze - 解析ツール, 仮想インターネット
  ・White box analyze - unpack, decript, 逆アセンブル
  ・シグネチャの作成 - シグネチャの種類(CRC, string, エミュレーション)
  ・QA, Liveupdate の配信

 最近の動向
  ・一日、何件ぐらのウィルスが送られてくるのか。
  ・一日、何個ぐらいシグネチャが作られるか。
  ・bot系ワームが更に増えている。
  ・Mass Mailerは相変わらず脅威。
  ・MydoomにBot機能が追加されたウィルス W32.Mytobの亜種が増加中。
  ・IMで感染するウィルスが増えてきている。


「迷惑メール」時代のメールシステム

発表者

 山本 功司 [株式会社インターネットイニシアティブ]

 概 要:
  迷惑メール対策の重要性が日本でも認識されてきつつあるが、今後のインターネットのメールはどうなっていくのか、どうしていくべきかの大きな枠組が見えにくい現状がある。
 本発表では、MAAWG や JEAG 等の迷惑メール対策を目的とした団体や、zilwan(迷惑メール対策に関する技術交流会)の ML での議論から、今後必要とされていく迷惑メール対策の技術を、その背景もあわせて紹介するとともに、これらの技術を採り入れてメールシステム(送信側、受信側)をどのように設計、構築、運用していくべきなのか、発表者の所属組織である IIJ での運用経験も踏まえて紹介、提案する。
 また、狭義のメールシステムだけでなく、それらをとりまくネットワーク設備やバックオフィス設備にもどのような機能が求められていくのか、カスタマサポートへのインパクト、などの話題もとりあげたい。

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