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■ 鉄道でゆく JANOG20 ■

今回、帯広で開催されるJANOG20ですが、参加者の大半の方はJALの直行便で十勝帯広空港。ちょっとこだわりのある人でもANAで新千歳空港からJR特急で帯広、というのが一般的な経路でしょう。

東京から、という前提になってしまいますが、ちょっと一味違う行き方をご紹介しましょう。
どちらも事前下見の時にスタッフが実際に利用しており、実績ありのコースです(^^。


○寝台特急「北斗星」コース (全行程 約18時間半)
上野から札幌行きの寝台特急に乗り、途中の南千歳で帯広行きの特急に乗り継ぎます。
「北斗星1号」の場合は一旦札幌に出てから、小一時間ほど後に札幌始発の「とかち3号」に乗ることも可能です。(軽い駅前散策くらいならできそうです。)

- 上野16:50発 -(北斗星1号)-> 8:44着 南千歳9:33発 -(スーパーおおぞら3号)-> 11:35着 帯広
- 上野19:03発 -(北斗星3号)->10:41着 南千歳10:46発 -(とかち3号)-> 13:14着 帯広

終業後に出発する「北斗星3号」は特に人気が高く、予約が取りにくいようです。


○寝台急行「はまなす」コース (全行程 約15時間半)
新幹線+特急(2本)+急行寝台とバラエティに富んだ4列車を乗り継いでの移動になります。津軽海峡越えには、すっかり珍しくなった急行寝台を利用します。
南千歳に早朝に着くので、札幌まで乗り過ごさないことがポイントになります:-)

東京17:56発 -(はやて29号)-> 20:59着 八戸 21:18発 -(つがる29号)-> 22:18着 青森 22:45発 -(はまなす)-> 05:25着 南千歳 7:33発 -(スーパーおおぞら1号)-> 9:19着 帯広


今回は、このうち寝台特急「北斗星」コース(北斗星1号)をご紹介します。

○上野を出発
16:40分頃、13番ホームに「北斗星1号」が入線してきました。出発まで10分少々、やや慌しい中での出発です。


写真1: 行き先表示板(上野駅)


写真2: 発車風景(上野駅)

この日は直前に「カシオペア」が銀色の車体を光らせながら出発していきました。


○「北斗星」の客室
A寝台の「ロイヤル」は数が少なく予約を取るのはかなり困難のようです。
B寝台には個室の「ソロ」と通常の2段寝台があります。料金は同じなので仲間といくなら2段寝台、個人旅もしくはセキュリティが気になるならば「ソロ」を選びましょう。(このほかに「デュエット」という二人用個室もあるようです。)
「ソロ」の場合、上野-函館の間進行方向に座席が向く上段がお奨めです。個室の鍵は出発してしばらくしてから車掌さんが各部屋を訪ねて手渡ししてくれます。


写真3: B個室「ソロ」


写真4: B寝台

列車は、荒川を越えると一路奥州路を北へ。
古河を過ぎたあたりで日は沈み、(まだ仕事している同僚に申し訳ないと思いつつ:-)うたたねしている間に宇都宮、郡山を通り過ぎ、気づけば福島に到着。


○グランシャリオ (食堂車)
ディナーは完全予約制になっています。ディナー終了後はパブタイムとして誰でも利用することができます。ちょっとお値段高めですが、車窓を流れる風景を眺めながらの酒肴は思った以上に雰囲気良かったです。


写真5: グランシャリオ


写真6: 北海道のソーセージ盛り合わせとサッポロ・クラシック(北海道限定品)


写真7: 帰りの北斗星4号で十勝ワイン「清見」

滅多にない機会、ちょっと奮発してみてはいかがでしょうか(^^
ビール片手に雨降る夜の町を眺めていると、列車は仙台駅に到着。


○シャワーでさっぱり!
北斗星のロビーカーにはシャワールームが2つ用意されていて、30分単位で時間借りできます。(ただし、貴重なタンクの水を使うので、お湯が出るのは6分間のみ:-)。
チケットはグランシャリオの売店で購入できます。夕食や朝食の前に予約しておくとさっぱりとしてからご飯が食べられるのでお奨めです。


写真8: 北斗星のシャワー券


写真9: シャワールーム。6分間タイマ付き!

電源コネクタがあるので、ちょっとした電気使いには便利です。ここで要注意、シャワールームの鍵を開錠するとシャワーのタイマーがゼロになるとのことです。カードを通してから忘れ物を思い出しても後の祭り、ご注意!

一関、盛岡と列車は快調に北上を続け、本州北端を目指します。


○早朝の函館駅
うっかりぐっすり眠ってしまい、気づくと早朝の函館に到着。青函トンネルを見ること叶わず:-)
ここで機関車の入れ替えを行い、列車は進行方向を替えて札幌に向かいます。


写真10: 機関車の入れ替え待ち (函館駅)

少々停車時間が長いので、ホームで新鮮な朝の空気を満喫できます。
(でも、置いてきぼり食わないように注意してくださいね)


○ロビーカーでのんびり
「北斗星」には乗客がくつろぐためのロビーカーが連結されており、ディナー後や朝食後には満腹そうな乗客で賑わいます。
また映画やビデオ番組が上映されており、当日は「NHK 新日本紀行」が流れていました。(つい最初から最後まで見てしまいました 笑)


写真11: ロビーカー

日頃の喧騒を忘れて、のんびりするには良い空間です(^^。
朝食を食べている間に、列車は長万部、登別、苫小牧と道東の平原を疾走していきます。


○帯広 到着!
上野を出て18時間、南千歳で乗り換えた特急は日高山脈をくぐり、北海道らしい風景を駆け抜け、目的地の帯広に到着。


写真12: 帯広駅に到着

JANOG本会議場となる「十勝プラザ」は、駅正面すぐ!!です。


日々業務に追われる中、こんなにゆったりのんびりできる旅はなかなか貴重です。
この機会に、総行程18時間半、1400kmの鉄路の旅を満喫してみてはいかがでしょうか(^^。

日時: 2007年06月28日 11:25 |