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プログラム
1日目 / 2日目

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1日目
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2日目 午前
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2日目 午後

JANOG16 STAFF
JANOG16の準備にあたり
 JANOG ミーティングを原点に立ち返り一から積み上げなおす。今回のミーティング準備をどのようにしていこうかと考えた際、大事だと感じた点です。以前から感じていることや思うところもあり、JANOGとは一体なんなのかというところから考えを張り巡らしてみました。
JANOGってなに? JANOG ミーティングってなに?
 JANOG は 1997 年に当時 NANOG Meeting の常連だった日本のネットワーク運用者たちの間で「日本でもこういうことできたらいいね」とスタートさせたのがはじまりと聞いています。日本のネットワーク運用者たちによる技術を軸とした交流や意見交換、諸問題に対する議論の場であり、よりよい IP ネットワークを目指す運用者のコミュニティと位置づけられている… というのが私の解釈です。

 JANOG の核は誰でも参加できる janog@janog.gr.jp というメーリングリストにあり、参加した時点であなたは「JANOGメンバー」となります。ネットワーク運用者がお互いに意見交換や議論を行う自然発生に近い形のコミュニティという位置づけは、このメーリングリストのポリシーからも見て取れます。その思想は興ってから8年経った今でも変わいないはずです。

 JANOGというコミュニティは、特にあなたになにかをしてくれる場ではありません。あくまでそこに集まった人たちが自主的に「ああでもないこうでもない」と、ネットワーク運用の今ある問題や未来像について熱く語り、相互の技術支援などを交えみんなでハッピーになろうという場なのです。

 その活動の一環として JANOG ミーティングがあります。普段 janog@janog.gr.jpで意見をぶつけたり交換し合ったりしているメンバーが年2回、実際に顔を合わせる交流の場として JANOG ミーティングは用意されているというのが私なりの理解です。
JANOG の現実?!
 これを読まれて「なにを言っているんだ?!」とお思いの方も少なくないと思います。今の JANOG ミーティングには、そう思える要素欠落しているからかもしれません。
 janog@janog.gr.jp が普段から活発な意見交換が行われている場かと問われれば今一つでしょうし、ミーティングに関しても、ためになるなと感じるプレゼンテーションが行われるセミナーに過ぎない感が拭えないからでしょう。いくら「セミナーじゃありません、ミーティングです」「プレゼンテーションじゃありません、発表です」といってもあんまり心に響くものがないのは今の悲しき現実なのかもしれません。

 それでも根本にあるコンセプトは私が先に述べたそれに限りなく近いのも事実でしょう。
JANOG のミーティング実行委員会は必ず JANOG メンバーの中から有志を募って構成されますし、発表内容も必ずメンバー内から募集します。ホストの援助によってはじめて開催できるミーティングですが、その中味は全部メンバー有志の手作りです。
 それも「本来のあり方」を信じて、なんとか盛り上げようと精を出してきた人たちがいるからこそ 15 回も続けてこられたのです。このことに間違いはありません。

 今までのミーティングも、JANOG というコミュニティの更なる活性化のためなんとか「議論」を盛り上げていきたいという思いにあふれていました。ただ、がんばっているのは実行委員会だけかのように見えてしまったり、議論が限られた人同士でしかなされていないように見えてしまったりというのもまた一方の現実であり、アンケート結果は如実にそれをあらわしています。

 このままでは本当にただ「誰かが話すのを聞くだけ」のつまらないコミュニティに成り下がってしまいはしないでしょうか。
今回の JANOG ミーティング
 今回のミーティングはここから考えます。いや、いつのミーティングもここから考えられていたことに間違いはありません。過去のミーティングを否定するのではなく、なにが足りない要素なのかを考え、メンバーがみなでハッピーになれるコミュニティを目指すべくミーティングの準備を進めていこうと思います。

 そのためにはなにをしたらいいのでしょうか。
 JANOG16 では、「ミーティング開催者側」と「聴講者側」という図式になりがちな体質をなんとかして変えていこうと思います。今までの様々な工夫に加え、もう一度問題の根本を見据え、的を絞り、改善していくべき点は慣例にこだわらずどんどん改善していきます。
そのために、ミーティングの準備状況を今まで以上にメンバーへ伝えていくつもりです。実行委員会によって進められる準備をもっとオープンに分かりやすく伝えることで、「開催者側」と「聴講者側」という対面構造は少なからず変えていけると考えています。
 また、発表内容に関しても「ミーティング」「メーリングリスト」と垣根ができにくいよう工夫をこらしたいと考えています。実際にメーリングリストで議論を進めたものを発表していく、あるいは発表後に即メーリングリストで議論を続けていくといった本来の JANOG のあり方に一歩でも近づけていきます。

 正直どこまでできるのか分かりません。「なんだよ、たいしてかわってないじゃないか」とお叱りを受けるかもしれません。

 でも、そのお叱りの言葉が我々 JANOG メンバーの中から生まれること自体に意味があると思っています。根本的な課題は実行委員会がどうこういう話なのではなく、我々 JANOG メンバー全員の課題なのですから。日本のネットワーク運用を担う我々が集まって今後の幸せを考える場として、一人ひとりのちょっとづつの力で盛り立てていけるコミュニティをメンバー全員で目指したいものです。

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meeting-16@janog.gr.jp