JApan Network Operators' Group

JANOG24

プログラム詳細

2009.07.10(金) 15:30~16:30
NATのご利用は計画的に
発表者
芦田 宏之 (イッツ・コミュニケーションズ株式会社)
概要 JANOG22において、ISPをはじめとする通信事業者のインフラにNAT が導入される場合の影響や要素技術について紹介・議論された。 IPv4アドレス枯渇を前にしてLSN(CGN)による対応をする場合、本格的な 計画立案が必要な時期にきている。NAT変換後のアドレスにGlobal IPv4 アドレスが必要になる=枯渇前に本格導入しなければならない=ことにも 注意が必要である。

この状況をうけ、ポート数制限問題やログ問題など不安視されている 要素について定量的な分析を試みることで、現実のLSNと付帯設備に どれだけのリソースが必要となるのか検証する。
  • 実トラフィックフローから所要アドレス数とポート数を予測
  • 設計ポリシよる収容効率の違い
  • ログに含まれる情報量とストレージ
  • 投入するタイミング

このほか、以下のようなテーマにも触れたい。
  • LSNの配置とルーティングに関わる問題
  • NAT適用後に発生する運用上・利用上の影響
    • アクセス制御
    • アプリケーション制限
  • 内外で使用するアドレス空間について
    • エンドユーザへのIPアドレス割当て時に注意すべき点

これらのテーマについて検討結果を紹介するとともに、ISPにおける LSN導入について議論したい。また、エンドユーザの視点からも意見 を聞きたい。

※LSN:Large Scale NAT, 旧称CGN:Carrier Grade NAT ISPなどが設置する大規模NAT装置

[本発表でフォーカスしたい点]
  • IPv4アドレス共有技術としてのアドレス+ポート変換技術
    ※実装が多くエンドユーザの追加負担がない4to4 NAPTを 主に取り扱うが、所要リソースの考え方はIPv4アドレス を共有する他の方式にも共通する。
  • LSNを導入する際の具体的な技術論
[本発表でフォーカスしない点]
  • 前提となる方式=NATによるIPv4アドレス共有=の否定
  • フルコーン等NATの分類、NAT超えの技術(JANOG22で紹介済)


担当PC 小川 怜
小林 篤
花山 寛
事前資料 資料1
事後資料 資料1

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JANOG24 Meeting in Tokyo
JANOG24は日本経済新聞社との共催で開催しました。