概要
ECS(RFC7871)については、DNSベースの負荷分散や地域分散を行う上でポイントとなる技術です。今回はECSに対応した複数の権威DNSサーバーとキャッシュDNSサーバーの実装を組み合わせて、ECSがどのように設定でき、どのようにキャッシュされるのかを検証しましたので、結果を共有します。検証の結果、ECSが扱うScope Subnetの扱い方がDNSサーバーの実装により異なることがわかりました。それによりECSを単純に有効にしただけでは意図した動作が期待できないこともわかりました。また最後に、ECSを有効にした場合の利点と課題をまとめますので、会場の皆さんとECSの適用における疑問や問題点について議論できればと思います。
議論ポイント
・ECSが普及しないのはなぜか?(全国ISPさんが対応してくれるとうれしい)
・キャッシュDNSサーバーの動作を最適化するためには権威DNSサーバーとの連携が必要だがそういう枠組みを作ることができそうか?
・キャッシュDNSサーバーがコンテンツ配信側の意図通りに動いていることを確認する方法が必要と思われるが、よい方法はないか?
・キャッシュDNSサーバーのリソース消費を事前に“予測”するのはかなり難しいがリソース消費についての考え方はわかった。これにより導入のハードルが下がったと思えるか意見をいただきたい
・自社で利用しているsubnetについて、どの程度制御してほしい(したい)ですか?(ISPさん側の意見を伺いたい)
場所
多目的ホール/1F
日時
Day1 2025年7月30日(水) 16:00~17:00(1時間)
発表者
高見 澤信弘
Nobuhiro TAKAMIZAWA
株式会社Jストリーム エンジニアリング推進室
今泉 充司
Atsushi IMAIZUMI
KDDI株式会社 オペレーション本部プラットフォームエンジニアリング部
関 正樹
Masaki SEKI
株式会社JPIX VNE技術部
公開資料
その他
本プログラムはストリーミング配信予定です。
アーカイブ配信
本会議終了後、順次配信予定です。