プログラムインタビュー「エンタープライズ向けクラウドのSDN基盤バージョンアップへの挑戦と苦労」

JANOGerのみなさん、こんにちは!JANOG57プログラム委員の小松です。

今回は、Day2(2026年2月12日)に本会議場2で行われるプログラム「エンタープライズ向けクラウドのSDN基盤バージョンアップへの挑戦と苦労」にご登壇いただく柳瀬さん、田島さん、吉川さんとのミーティング内容を元に、プログラムを紹介させていただきます。

お人柄がわかる自己紹介をしてください。

NTTドコモビジネスの柳瀬、田島、吉川です。
エンタープライズ向けIaaSのSDN基盤開発を担当しています。
実は3名とも、遠方(沖縄、福岡、大阪)から業務しており、普段顔を合わせることはあまりありませんが、信頼関係はバッチリです。

JANOGとの関わり(初参加や参加歴、登壇歴等)を教えてください。

柳瀬は初登壇です。
田島、吉川は2回目の登壇となり、それぞれJANOG53 「SRv6網の高度な運用を目指した、eBPF/XDPプログラムの自作と効率化」でのLT、「All-Photonics Networkをバックボーンにして EVPN Multi-Site architectureで分散DCを構築してみた」と、本発表とは異なる技術領域や立場で発表しています。

JANOG57にこのテーマを応募されたきっかけは?なぜ、お3人になったのですか?

今回のテーマは、国内最大級規模の IaaS における SDN基盤の4年がかりのバージョンアップ についてです。
技術的負債、SDN 特有の構造的なリスク、ユーザー環境の多様性、他社製ソフトウェアやOSS依存の課題など、“実際にやってみて初めて分かったこと” が非常に多く、この知見をJANOGで共有する価値があると感じたことが応募のきっかけです。
柳瀬と田島はプロジェクト初期から現場の最前線で多くの課題と向き合い、
吉川は 2025 年に NTT 西日本から転籍した経緯もあり、より俯瞰的な視点で改善・推進をリードしてきました。

どんな人に参加してもらって議論したいですか?

・IaaS/クラウド基盤のネットワークを運用・開発している方
・SDN(特に EVPN/VXLAN, Contrail, OpenStack 連携など)に関わる方
・大規模NWのバージョンアップや更改プロジェクトに携わっている方
・OSS や他社製ソフトウェアと付き合いながらサービスを作っている方
・「サービスの継続運用」と「技術の追従」のバランスに悩んでいる方
特に “バージョンアップは避けられないのに、簡単にはいかない” と感じたことがある方とは、現場ならではの苦労や工夫を共有しながら議論できれば嬉しいです。

議論のポイントについて WEB(プログラム紹介)に書かれたところの真意は?こんなこと議論したいをより具体的にお願いします。

プログラム紹介に書いたポイントの裏にある真意は、
・“システムは一度作って終わりではない“、むしろ作ってからが本番であること
・バージョンアップは“技術的課題“だけではなく、組織・運用・プロセスが密接に絡むこと
・異バージョン結合、他社製ソフトウェア依存、ユーザーの多様なワークロードなどバージョンアップ特有の難しさを共有したい
という点です。
サービス継続性・開発効率・品質向上の三立をどう実現するかという観点で、議論できればと考えています。

事前に学習しておいたら楽しめる、参考になる資料やキーワードや単語ってありますか?

・EVPN / VXLAN(RFC7432)
・Contrail / OpenSDN(SDN コントローラー)
また、2019年のチームメンバーによる「JANOG44:エンタープライズ向けクラウドのSDN基盤の安定化への挑戦」もおすすめです。

最後に、本発表に向けて意気込みをお願いします!

SDNを“ちゃんと運用し続ける“というのは、想像以上に難しく、そして同時にものすごくやりがいのある仕事だと、この4年間で痛感しました。
今回の発表では、成功体験だけでなく失敗、想定外のバグ、スケジュール遅延、苦労の連鎖といった「現場でしか語れないリアル」を包み隠さずお話します。
そして、同じように基盤を支えている皆様と、“SDNをどうやって持続可能なものにしていくか” を議論できれば嬉しいです。

【PC(プログラム委員)目線で思ったこと!】

本プログラムでは、エンタープライズ向けクラウドにおける SDN基盤のバージョンアップという、非常にスケールの大きな挑戦について、その苦労や取り組みをご紹介いただきます。
同様の開発・運用を行っている方にとっては、 「他社はどのような開発・運用方針を採っているのか」 「なぜその方針を選択したのか」 「実際に良かった点や課題は何だったのか」といった点を、具体的な事例をもとに議論できるプログラムになっていると思います。また、事前に知っておくとより理解が深まるキーワードや資料も紹介されています。あらかじめ目を通していただくことで、当日の議論をより一層楽しんでいただけるはずです。SDNに関わっている方はもちろん、そうでない方も、ぜひ本プログラムにご参加ください!

Translate »
タイトルとURLをコピーしました