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■ 「JANOGの過去・未来」 ■

皆さんこんにちは、JANOG運営委員をしています浜田です。
JANOG19でも過去を振り返るコラムを担当していますので、まずはそちらを参照していただければと思います。
http://www.janog.gr.jp/meeting/janog19/2006/12/janog_1.html

- JANOGの過去

JANOGのWebのトップから「ミーティング(過去&将来)」をたどってみましょう。
最初の頃のJANOGミーティングでは、当時の様子が写真で掲載されているものがあります。それを見ると、今でも参加されている方が結構いらっしゃるのが分かります。みんな若いですねー。

発表内容も見てみましょう。
NetNewsの話など懐かしい感じがしますが、当時も今も、新しい技術への理解を深めたり、問題を解決していこうという姿勢は変わらないように思えます。

- JANOGの転機

私が思うに、富山で開催したJANOG9は1つの大きな転機だったのではないかと思います。
それまでのJANOGは東京もしくは大阪、京都など、いわゆる大都市圏でしたが、このJANOG以来それ以外の地域での開催も行いはじめました。
地方での開催では、特にホスト企業の熱い思いというものがあります。「JANOGに行きたくてもなかなか行けない」という声に対して、何とか地元で開催し、地元エンジニアにJANOGに参加してもらいたい。そういう思いからか、本会議以外の部分、ホスピタリティの面でも非常に手厚く、すばらしい会議になったことを覚えています。

また地方開催をはじめたことによる副産物としては、2日間以上の開催が始まったことではないでしょうか?
それまでの1日開催では時間的な制約もありましたが、2日間になると余裕もあるため議論も深まってったように記憶してます。もちろん懇親会後も会社に戻る必要がないため、朝まで技術論に花を咲かせることも出来ましたし・・・:-)
これ以降は都内での開催でも2日間の日程になりましたので、議論を存分に出来るようになったと思います。

- JANOGの「未来」

記念すべきJANOG20を迎え、JANOGも満10歳となるわけです。
ネットワークの状況もずいぶんと変わり、「ネットワークオペレータ」という定義に含まれる人たちも多様化してきているように思えます。
私の認識ですと、「JANOGの過去」の時代ではルータやサーバを買って、ラックにマントして、UTPやファイバを這わせ・・・。トライアンドエラーでサービスを立ち上げられた感じだったと思います。そもそもインターネットのユーザが、オペレータに近い存在で、インターネットが使えることが大事で、細かいことに気にせずにいられた感じがあります。

一方、「未来」ではどうでしょう?
ユーザはいわゆる一般の方・企業ユーザが増え、インターネットというもの自体が、単にWebを見るようなものから、いろいろなアプリケーションが乗る「インフラネットワーク」になりつつあります。
今回の発表にも垣間見ることが出来ます。

「つぶらな瞳で総務省」

エンジニアは技術だけ考えていればよかった時代は終わって、役所の方とも協力していかないとうまくいかない。「インフラ」になった、ってことだと思います。

「高速切替技術の紹介(仮)」

IPのルーティングって結構おおらかでBGPでデフォルト3分〜1分半。OSPFでもデフォルト40秒だったりします。そんな世界で高速切替を考えるわけです。それだけセンシティブなアプリケーションが増え、ニーズが高まっているってことなんだと思います。

JANOGはもともと間口が広くて、いろんなエンジニアの方がいらっしゃるコミュニティーです。
そういう意味では、これからの10年はさらにいろいろな方、ISPだけでなく、放送など他の業界のエンジニアや、総務省以外の役所の方との交流なんか盛んになるかも知れません。ISPではありませんが、NGNなって言うのもありましたね。


正直どうなっていくのかも分からないのですが(^^;

ただ、これからの10年も技術を掘り下げていく姿勢は変わらないのではないかな、と思います。

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JANOG運営委員 浜田泰幸

日時: 2007年06月04日 15:32 |