
SPDYによるトラフィックの変化
- 概要
- 参考資料にあるJANOGの過去の発表で、なぜ暗号化が重要になってきているのか、それによるネットワーク設備等に対する影響が議論されてきました。 前回のmeeting後にchromeにSPDY proxyが実装され利用が開始されています。コンテンツ提供者はいよいよ考えるタイミングに来ていると私は考えます。今回は、コンテンツ提供者側の問題やコスト構造の話を通し、みんなで暗号化通信を推進しようという話をさせていただければと思います。
- 発表者
- 吉野 純平 (株式会社ミクシィ)
- 参考資料
- 資料
- 資料: SPDYによるトラフィク変化 (吉野)
- 議論ログ
- Q: 会場からの質問A: 発表者からの回答/コメントC: 会場からのコメント
Q: コストの話。対応するのにCDN事業者に依頼する方法は?
A: https化サイトにhttpへのリンク問題があるので難しい(事後回答: そこでStrict-Transport-Securityですね)。
C: akamaiはSPDY対応しますといっていくと思います。まだ引きは強くないと思いますが。コンテンツ屋さんが頑張ってくれればと。
Q: コンテンツ事業者として、X-forwarded-forの問題は?
A: 特定にところにしか公開しないで欲しいと言われた時。接続元の問い合わせ。
C: ISPでもこまるだろう。依存する恐怖は一緒ではないか。
Q: proxyは直感的にある意味、CDNのように見える。コンテンツ事業者との間で何らかの話があれば解消するのか? proxy事業者が流行るか成立することが重要。ただ彼らのモチベーションが分からない。どんなことがあるか?
A: 契約についてはそのとおり。X-forwarded-forは信用しようとproxy事業者と話ができれば技術的には解決する。コンテンツ事業者について、インターネット事業者を恐怖から守ろうというモチベーションがあるように見えますが、それほどの物を提供してもらえるとも思えないので、その辺りも恐怖を感じる。
Q: SSLするとCPU負荷があがると思うが?
A: あがると思う。が、どうしようもなくなるほどコストが高くなるとは思っていない。
Q: コンテンツ屋さんにとって、proxy事業者に対して自分のセッション情報を全て見せてあげる、対価を支払う事によって、コストを削減できる、通信情報を売る事によって、手に入れる、という事に聞こえる。ウエルカムか?
A: 回答しずらいところ。サービス部門にもちかえらせてください。
Q: Androidに限定した影響ですか?
A: chromeで機能をONにした場合のみなので限定的。近い未来は増えるかも(事後回答: iphoneでのchromeも影響範囲だが、爆発的に増える見通しはいまのところなさそう?)。