JApan Network Operators' Group
JANOG35は特定非営利活動法人ふじのくに情報ネットワーク機構 のホストにより開催します。

【注目プログラム紹介】
当世MVNO事情

 

「JANOG35ミーティング」の注目プログラムをご紹介します。格安SIM・格安スマホが話題となり、それを支えているMVNO (Mobile Virtual Network Operator)が知られるようになってきました。MVNOは物理的な移動回線網をMNO (Mobile Network Operator)から借りて自社ブランドで通信サービスを行なう事業者で、MVNOとMNOの関係は、固定網インターネット接続におけるプロバイダと回線事業者の関係に似ています。

  物理回線提供 接続性提供
固定網インターネット接続 回線提供事業者 ISP
移動体通信 MNO MVNO


本パネルディスカッションでは、MVNOとしてモバイルサービスを提供している方々に、あまり知られることがないサービスの裏側の課題等を紹介していただき、それを元に議論をしていきたいと思っています。

先日行なわれたプログラムの事前打ち合わせにて、登壇者の外山勝保さん(NTTコミュニケーションズ株式会社)、佐々木太志さん(株式会社インターネットイニシアティブ)、三宅篤さん(株式会社ケイ・オプティコム)にお話を伺いました。
(聞き手=JANOG35 企画編成委員長)

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プログラム事前打ち合わせ風景(三宅さんはリモートからの参加でした)

今回のプログラムは誰に聞いて欲しいですか?

外山: 誰かというのを絞るのは難しいですね。MVNOをやってる人は多くないので、共感しましょう、という話にはならないですし。ただ時代背景的に、モバイルはこんなことをやってるよ、という話は共有しなければいけないと思っています。なので来た人全員に情報共有したいですね。それがわかればモバイルをやってない人もサービスを出せるようになるはずです。

佐々木: 何をやってるのか良くわからない、というのを明らかにしていきたい。NDA等があって、しゃべれないことがあるのは事実だけど、しゃべらないでいると都市伝説になっちゃう。都市伝説になっちゃうと、いろいろダメージを受けてしまうので、積極的に情報共有はしたいと思っています。

セッション参加者に準備しておいて欲しいことはありますか?

外山: 事前資料を出す予定ですのでセッションを聞く前に見ておいて欲しいです。できるだけ議論をしたいので。

佐々木: たとえば、MVNOの歴史的な話なんかを真面目にすると、それだけで1時間以上になってしまうんですよ。そこは資料に書くだけにしておいて、会場では飛ばしたいかな、と。なので資料は読んでおいてください。

モバイルネットワークならではの面白さ、苦労はありますか?

三宅: オープンじゃないことで苦労するところはありますね。でもそこが逆に面白いところでもあります。

議論したいポイントはどんなことでしょう?

外山: 課題共有、問題点のリストアップはしたいですね。

三宅: MNOさんとも競合する関係の中で、まだまだ課題がたくさんあるということを理解してもらえれば。

佐々木: いかに、MVNOとMNOでハッピーな未来を作っていくか、というのをきちんと考えたいと思っています。MVNOでしかできないこともあります。安かろう悪かろう、ということだとおかしくなる。新しいバリューを作っていく覚悟でやってますし。


当日のセッションをお楽しみに!!
 

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登壇者の方々
左: 佐々木太志さん(株式会社インターネットイニシアティブ)
中: 三宅篤さん(株式会社ケイ・オプティコム)
右: 外山勝保さん(NTTコミュニケーションズ株式会社)