JApan Network Operators' Group
JANOG38は株式会社オキットのホストにより開催します。

めんそーれ、沖縄!



我々ドヴァは今回のホストを務めさせていただいている株式会社オキットの関連会社でいつもは横浜・みなとみらいで
主にお客様システム・ネットワークの構築等を行っています。
私自身はJANOGに過去2回ほど会場参加し今回が3回目となりますが、初めて会場の運営に関わることとなり
緊張とともに会期の一瞬一瞬を楽しみにしています。


ここまでの会期中、快適なネットワーク環境をお届けできたとは言い難い状態で、大変心苦しい思いをしております。JANOGのようなミーティングでは短期間での構築・また多数の方が来られるということで、ある程度想定を立てて
構築するという事が肝になりますが、これがなかなか難しいと痛感しています。
会期の中で反応を見ながら修正していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

■構成について

会場のインターネットアクセスですが、会場をオキットが提供しているOIXのノードにビジネスユーザ向けインターネットサービスのOK-netで接続しております。
回線帯域は1Gbpsとしており、カンファレンスネットワークとしては余裕のあるものを用意できたと考えています。
インターネット接続のメインルータとしてCisco 3925を配置し、並列に複数のソフトウェアルータ(VyOS,CSR1000V)を
配置しました。いずれを経由してもインターネットに出られる構成となっており、会場でSSIDを選択して接続することに
よりどちらを経由するか選べるようになっています。ソフトウェアルータは既に一般的なものとなりつつありますが、改めてユーザビリティ等ご確認いただければと思います。
無線はシスコシステムズ様のWLC + APの構成を取っており、NOCから一律の設定変更が可能です。
また必要となるサーバ類は、横浜から持ち寄ることもありノートPC上に構築をしました。

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回線引き込み部屋とNOC部屋が離れているため、セイコーソリューションズ様のコンソールサーバSmartCSをお貸出しいただき、ルータやスイッチへのリモートアクセスに活用しています。
会場のケーブル類、ほぼ1日という短時間で回線の引き込み地点から3フロアにまたがるネットワークケーブルの敷設が
完了しました。

■苦労したこと

沖縄と横浜に分かれて構築をしてきたので、自分の目の前に直前まで機器が無かったことに一番苦労しました。
お借りした機材での短期間でのネットワーク構築はどうして実機見合いでの細かな修正が必要ですが、
これが直前まで行えない事情ががありました。

こうした問題を乗り越えるために、沖縄-横浜間でWeb会議による緊密な連携を行い、横浜側でも別に検証環境を構築して
問題ないか確認をしながら徐々にマージしていく形をとりました。

また会場が2つのフロアのいくつかの部屋に分かれているため、それぞれの部屋を物理的にどのようにネットワークに
繋げていくか・どれぐらいの利用があるのかの検討も必要でした。

■もう少し頑張りたかったこと

都合でネットワーク構築チームの現地入館が直前となり、同時に構築に向けて走り出さなければならなかったため、どうしても後手後手に回る部分が出てきてしまいました。
個人的な話としては、私はアラフォーのネットワークエンジニアですので今回は若手のチャレンジの機会ととらえ
一歩引いた視点で見ようと思っていました。 ただ皆多忙であり、色々とアイディアをあれこれ出して実物に落とし込んだり、 フルコミットで構築に専念できる時間をなかなか取れませんでした。JANOGでも時々インフラエンジニアの高齢化??について話題に上ることがありますので、今後もチャレンジャーがどんどん出てくるような雰囲気づくりをしていきたいと思っています。

このところのJANOGの会場ネットワークとしては少し守りに入ったネットワークになっている部分もありますが、
色々と制約と葛藤を乗り越えたものですのでご容赦?頂ければ幸いです。

もうしばらくの会期中、JANOG38をお楽しみください!

我々も皆さんのJANOG38を支えられるよう、力を尽くしていきます!

今回のネットワーク機器は下記の事業者様からご提供いただきました。

・シスコシステムズ合同会社様 

・セイコーソリューションズ株式会社様 

・大電株式会社様 

・一般社団法人沖縄オープンラボラトリ様

ご協力いただき、誠にありがとうございます!