JApan Network Operators' Group
JANOG38は株式会社オキットのホストにより開催します。

「JANOG38 若者支援プログラム」参加者からの声

JANOG38ミーティング(以下、JANOG38)においても、JANOG若者支援プログラム運営委員会による「JANOG38 若者支援プログラム」(以下、若者支援プログラム)が実施され、12名の若者が支援を受けて本会議に参加しました。このプログラムを利用してJANOG38に参加された方に、JANOGとの出会いから、JANOG38に参加して思ったこと、参加して得られたことなどを今後どう生かしていくか、などについてお話をうかがいました。


JANOG/JANOG38との出会い

JANOGやJANOG38を知ったきっかけなどを教えてください。

吉原さん: 学部4年生の時に所属していた研究室の先輩がJANOGに参加していたので。若者支援プログラムは、その先輩に勧められて以前JANOGミーティングに参加した研究室の同期から紹介してもらいました。

堀田さん: 私も、研究室の先輩がJANOGに参加していたので。その先輩が以前若者支援プログラムを利用してJANOGミーティングに参加しており、JANOG38への参加を検討した際、若者支援プログラムに応募するように勧められました。

佐藤さん: WIDEプロジェクトのメーリングリストで、JANOG運営委員の方にJANOG38の開催と若者支援プログラムの存在を教えていただきました。

稲原さん: JANOGについては以前から勉強会やインターンシップ先で耳にしていました。JANOG38が開催されることを先生から教えていただいた際、若者支援プログラムがあることも併せて教えていただきました。実は、それまでJANOGの活動はメーリングリストだけだと思っていました。

高橋さん: 1年生の時受講していた講義の担当教授に、若者支援プログラムの存在と併せてJANOG38への参加を勧められました。

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JANOG38に参加して

JANOG38の本会議や懇親会に参加して、印象に残ったこと、参加してよかったことなどを教えてください。

吉原さん:DDoS攻撃の対応策に関するBoFが印象に残っています。DDoS攻撃への対策を研究テーマにしようと調査中だったので、非常に参考になりました。

堀田さん:最先端技術の紹介や、実際の運用現場での悩みや問題点の共有とそれに対して様々な立場からの意見を聞くことができたのは為になりました。プログラムでの質疑応答だけではなく、BoFや懇親会で濃密な議論を交わしている点が印象的でした。

佐藤さん: 良い意味でフランクな空気があり、初心者にも参加・質問しやすい雰囲気を感じました。同時に質疑応答も質が高く、他会議に引けを取らないものでした。それらに加えて、スムーズな会場運営・議事進行が印象的でした。

稲原さん:印象的だったプログラムは「Root DNS anycast performance in South Asia & Japan」です。DNSに対しての知識が一層深まりました。本会議だけではなく懇親会にも参加することで、同じネットワークオペレーターを目指す同士との交流や、第一線で活躍しているオペレーターの方々から貴重なお話を聞くなど、大学生活では味わうことのない経験ができました。

高橋さん:「サイバーセキュリティBoF」で企業の立場からのお話を聞くことができ、創り手と受け手の関係が見えたのが興味深かったです。「モバイルにおけるIPv6の舞台裏と将来に向けて ~総務省IPv6研究会を通じて~」でIPv6のモバイルでの実用化についての経過報告が聞けたことが非常におもしろかったです。

今後への展開

JANOG38に参加して、今後、得られたものをどう生かしていくか、どういう分野に進んでいこう・いきたいと思ったか、などを教えてください。

吉原さん:修士課程での研究において、BoF(増え続けるDDoS攻撃に対抗するために事業者間で協力してできること)で学んだDDoSの知識を参考にして調査を重ね、新規性のある研究テーマに取り組みたいと考えています。これから先、どういう進路を選ぶとしても、ネットワークの知識があることは得になると思うので、ネットワークのエキスパートになれるよう努力したいと考えています。

堀田さん:JANOG38に参加して得られた知識を研究内容にフィードバックすることで、現在直面している問題をより深く理解し、実社会に貢献できるような研究活動につなげてきたいと考えています。JANOG38で知り合った方々との意見交換を通じて、自身の研究を様々な視点から観察し、より良いものにしていきたいと思っています。

佐藤さん:これまで、AS間通信については不十分な知識しか持っていませんでした。これを機に他のASと相互接続するなど実際に手を動かしながら学んでいきたいと考えています。

稲原さん:現在はソケット通信などを用いたアプリケーションなどの作成をしていますが、今後は低レイヤーについても積極的に学んでいこうと思いました。JANOG38に参加したことをきっかけとして、今後進んでいく分野を決めていけたらと考えています。

高橋さん:まだ具体化できていませんが、アプリケーションとシステムを繋ぐ担い手になりたいと考えているため、出来るだけ広くシステム関係を学んでいきたいと考えています。最近はサイバーセキュリティにも興味があるのでそちらの方面にも視野を広げたいです。

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最後に一言!

最後に、JANOG38に参加した感想を一言ずつお願いします。

吉原さん:若者支援プログラムのおかげで、大変貴重な経験を積めました。JANOG38に参加した3日間でネットワークに関する知識がつき、興味も増しました。懇親会などで同年代の方々と仲良くなれたことがうれしかったです。

堀田さん:JANOGミーティングは、今まで知り得なかった知識を得る素晴らしいミーティングです。ぜひ参加してみてほしいと思います。

佐藤さん:初めてのJANOGミーティング参加は皆様のおかげで楽しく有意義なものとなりました。また、若者支援プログラム無くしてJANOGミーティングに参加することは困難でした。本当にありがとうございました。

稲原さん:若者支援プログラムによってJANOG38に参加できました。とても貴重な体験ができ、充実した3日間を送ることができました。今後も積極的にJANOGに参加していきたいと思います。

高橋さん:若者は積極的にJANOGに参加すべし!!


JANOG若者支援プログラム運営委員会では、引き続き、今後のネットワーク業界を担う若い世代に対して、JANOGミーティングへの参加を支援していきたいと考えています。本プログラムに賛同していただける皆様、ご協力お願いいたします。