JApan Network Operators' Group

発表者インタビュー: SDNのこれまでとこれからと

JANOG40ミーティングDay1(7月27日)のプログラム「SDNのこれまでとこれからと」について、登壇者のヴイエムウェア株式会社の井上一清さんにお話を伺いました。


JANOG40ミーティング実行委員会(以下、JANOG): 応募したきっかけは?

井上一清さん(以下、井上): 現在の仕事はネットワーク仮想化のプロダクトやソリューションに関わる仕事をしてるんですが、もっとネットワーク仮想化の技術を普及させる事でエンジニアの仕事を面白くしたいとか、新しい技術を介して皆と議論したいと思い応募しました。5,6年前は「SDN」というビジョンが先行してしまいバズワード的に盛り上がっていたと思っていますが、盛り上がり過ぎたがゆえに(?)JANOG等のイベントではSDNという単語はあまり見られなくなってきたかと思います。SDNで全てができるわけではありませんが、現実的なソリューション・技術として再度議論をしたいと思っています。ビジョンだけではなく、リアルな話を。

JANOG: このプログラムの今回のテーマである「今までを振り返る、これからを知る」ってどんなとこですか?

sdn.jpg井上: 数年前は主に海外のベンダーさんがSDNについて色々なソリューションを提案していました。私も以前の立場ではそれを提案されたり評価する側でした。その時はやはりビジョン先行であまり現実的ではないものが多かったかと思います。その一方でGoogle/Amazonなどの巨大ネット企業は各自でSDNを進化させて独自のネットワークをつくってきています。しかしながら、巨大ネット企業でなくともネットワーク仮想化は現実的な手段となっていて、従来はできなかったようなソリューションが容易にできるようになってきています。ビジョンも重要ですが、エンジニアとしてリアルなネットワーク仮想化の話ができればと思います。

JANOG: デモなど見てほしいポイントは?

井上: ネットワーク仮想化を使ってどんなことができるかをイメージできるような面白いデモをしたいと思ってます。特に“Cross-Cloud“なデモができればなと。オンプレとクラウド、クラウドとクラウド、など異なる環境を”Cross”するためにどのようなアーキテクチャが使われているのかを。

JANOG: 当日議論したい内容は?

井上: 技術的には面白そうだけど、Cross-Cloudすることで何がうれしいの? つなげることでより複雑になっちゃうんじゃないの? とかのツッコミがありそうですね(笑) 逆につなげることによって、こんな使い方ができるんじゃないか? という妄想を膨らませながらプレゼンを聞いて頂いて、議論したいですね。

JANOG: JANOGで議論したいと思われたのは、なぜですか?

井上: JANOGはネットワークエンジニアがもっとも集まり議論も活発なコミュニティだからです!

JANOG: 最後にJANOGの皆さんへ一言

井上: まだまだネットワークには色んな技術や面白みがあると思うので、そういった議論を楽しくしたいです! 皆さん福島で会いましょう!!

JANOG: ありがとうございました!