JApan Network Operators' Group
JANOG43は株式会社デジタルアライアンスのホストにより開催します。

JANOG若者支援プログラムでの取り組みについて

JANOGのみなさま、こんにちは。
JANOG若者支援プログラム運営委員の鶴巻です。
今回このニュースレターでスペースをいただきましたので、JANOG若者支援プログラム(以下 当プログラム)での取り組みについてご紹介させていただきます。

JANOG若者支援プログラムとは

海外で開催されるカンファレンスでは、経済的な理由で参加が困難な次世代を担う若者に対して参加費用や交通宿泊費用を援助するフェローシッププログラムがよく実施されています。

JANOGではJANOG35において、当時のホストであるふじのくに情報ネットワーク機構様が『ダイヤモンド・インキュベーションプログラム』として実施したのが始まりです。
http://www.fino.jp/works/report/2015/fino200410_janog35_janog_japan.html

私たちはこの『ダイヤモンド・インキュベーションプログラム』の精神を引き継ぎ、JANOG36から若者に対する参加支援を実施しています。当初は数回でも続けば...と考えていましたが、JANOG37以降のホストの方々や、JANOGミーティング実行委員、JANOG運営委員など多くの方々にご支援・ご協力をいただき、今回のJANOG43で8回目を迎えることができました。

この間延べ59名の若者へ支援を実施し、大きく成長された方々が、学校の卒業や転職などを経て、私たちの通信・IT業界に就職されるケースも多く出てきています。支援を受けた若者達が私たちの業界・職種に興味を持ち、その後の進路として飛び込んできてくれることは、当プログラムのもっとも大きな成果のひとつであり、運営委員にとっては何よりも嬉しいことです。

是非積極的な交流を!

自分の得意分野や担当業務との関係が薄いカンファレンスに出席して、アウェイの空気を感じた経験をお持ちの方は多いのではないかと思います。当プログラムに参加する若者も多くはJANOG初参加で、周りは大人(オッサン?)だらけ、同じ大学や職場からの参加者がいなければ知り合いはほぼ皆無、というかなりアウェイ感満載な状況に置かれてしまいます。
そこでなるべく早い段階からJANOGerのみなさまや、他の当プログラムからの参加者と交流ができるよう、初日の夜に懇親会を開催したり、ネームタグに若者支援シールを貼り付けたりと工夫を行っています。

前々回、前回はホスト様やJANOG実行委員会のみなさまにご協力いただき、当プログラムからの参加者用指定席をご用意いただきました。これにより、当プログラムからの参加者が一目瞭然となり、参加者同士が初日からFace to Faceで交流ができたことから、このような工夫を継続的に行っています。
今回のJANOG43においても、これらの工夫は続けていきますので、若者支援指定席の付近や、若者支援のシールが貼られたネームタグを見かけましたら、是非積極的にお声がけいただき、交流を深めていただければと思います。

JANOG42でのJANOG若者支援プログラム参加者及び若者支援プログラム運営委員の皆さん

JANOG42でのJANOG若者支援プログラム参加者及び若者支援プログラム運営委員の皆さん
 

応募者の傾向

あまり広報活動ができていない(という点は我々運営委員の反省点でもありますが)ということもあり、開始当初の応募者は、大学の情報通信系研究室の担当教官から勧められたケースがほとんどでした。
そのような経緯もあり応募される方々も大学生で学年も研究室に入った後の学部4年生と大学院生が多数を占めていました。

今でもこの傾向は強いのですが、最近ではICTトラブルシューティングコンテストの運営を行っているメンバや、CODE BLUEなどのセキュリティ系カンファレンスで会場ネットワークの構築・運営を行ってきたメンバなど、バックグラウンドや年齢の幅が広がってきています。これはJANOG運営委員会のみなさん を始め、JANOG以外のコミュニティに参加されている方が積極的に当プログラムの紹介をいただいている影響が非常に大きく、大変感謝しております。
この場を借りて御礼申し上げます。

また前回の支援では、JANOGミーティング実行委員に採用されたメンバやミーティングでの発表者に対して支援を実施することができました。いずれも優先して選考を行ったわけではありませんが、結果として若者のJANOGへの参加を促すことができていたのであれば大変嬉しく思います。

当プログラムの選考について

予算的な制約などから、残念ながら応募者全員を合格としているわけでありません。運営委員のリモートによる一次面談の後、一次面談の合格者のみ選考委員のみなさまに書面にて最終合格者を選考いただいています。

この選考において一番重視されるのが当然ではありますが応募動機です。いくらJANOG参加に熱い気持ちを持たれていても、応募動機が1行だけ...では気持ちが伝わりませんし、善意や思いの詰まった支援金をお預かりしている身としては、合格とすることはできません。
もし応募を検討されている方がいらっしゃいましたら、何のために参加したいのか、参加することで何を得たいのかを今一度熟考して、その熱い思いを応募フォームにぶつけていただければと思います。

応募ページ:「JANOG43 若者支援プログラム」のご案内

最後に、今回も合格者ともどもJANOGに参加できることを楽しみにしております。会場で若者を見かけましたら是非お声がけください。それでは甲府でお会いしましょう!