JApan Network Operators' Group
JANOG43は株式会社デジタルアライアンスのホストにより開催します。

プログラムインタビュー「災害対応と今後」

JANOG43企画編成委員の熊本です。
今回紹介するのはDay3の大トリとなる「災害対応と今後」のセッションにつきまして、
登壇いただく株式会社帯広シティーケーブルの鵜野直樹さん(以下、鵜野)と、
三原テレビ放送株式会社の勝村善一郎さん(以下、勝村)にお話しをお聴きました。


今回、応募しようと考えたきっかけはあるでしょうか。

鵜野:2018年は、日本各地で自然災害に見舞われ、弊社がある北海道でも9月に大きな地震(北海道胆振東部地震)がありました。
その際、道内全域で長時間の停電が発生したことにより、データセンタをはじめとした様々な問題が発生しました。
この経験を今後の自然災害時の生かすために今回の応募に至りました、また西日本では台風や水害が広範囲で発生していましたので、こちらにつきまして、勝村さんにお声がけさせていただき、経験したことを語っていただこうと考えお誘いさせていただきました。

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左:勝村さん、右:鵜野さん


勝村さんは前回、津市で開催されたJANOG42の際にちょうど復旧作業にあたっていたとお聞きしました。

勝村:そうなんです、JANOG42で発表予定だったのですが、直前に豪雨(平成30年7月豪雨)により弊社エリアの広島県三原市でも土砂崩れや川の氾濫などにより
大変な被害があり、復旧作業にあたらせてもらうため急遽参加を取りやめさせていただきました。
今回は、その災害時の状況を発表できればと考えています。


様々な状況が報道されていましたが、実際はいかがでしたか?

鵜野:現在は東京事務所に勤務しており、横浜の自宅から対応にあたっていました。
弊社のエリア内は震源地からは比較的離れた地域だったのですが道内全域での停電は想定外すぎました。
非常用発電機の稼働などについても今回のプログラムで話をさせていただきます。


私自身、福井県で2004年に水害を経験しています、このような災害の時は情報収集が非常に大変だった思いがありますがその点でSNS時代の今はどうだったでしょうか?

鵜野:そうですね、北海道電力のWebページやTwitterの情報などを基に情報を集めていましたがやはりなかなか正確な情報を得るのが難しかったです。
勝村:地域のケーブルテレビですのでコミュニティチャンネルなどで情報を発信する側にもなりますし、実際にコミュニティチャンネルをご覧になってた方が多かったそうです。
いろいろの情報が錯綜する中で、整理して発信できるのは強みだと思っています。
そのためにはケーブルテレビ自体のインフラをより一層災害に強い環境を作っていかなければと痛感しました。
今回、IXを接続していることにより、インターネットサービス以外にも早く復旧できた事例があります。
こちらは当日お話できればと考えております。

それは貴重な話になりそうですね。それでは、最後に議論したい内容などありましたらお願いします。

鵜野:想定外の災害の際のサービス維持判断や、非常用発電機への投資や連続稼働時間をどれくらい確保すべきかなど議論がしたいですね。
勝村:災害が起こることを想定した運用をみなさんがどの辺りまでされているのかというのを聞きたいです。
-鵜野さん、勝村さんありがとうございました。


今回のプログラム「災害対応と今後」はDay3(2019年1月25日)の16時40分となります。
災害対応について、皆様も今一度考えるよい機会ですので、是非お越しください。