JApan Network Operators' Group
JANOG43は株式会社デジタルアライアンスのホストにより開催します。

プログラムインタビュー「LINEのネットワークをゼロから再設計した話」

JANOG43企画編成委員の神谷です。
今回紹介するのはDay2のトリとなる「LINEのネットワークをゼロから再設計した話」のセッションで登壇する
LINE株式会社の小林 正幸さんにお話しを伺いました。


今回の応募のきっかけは何だったのでしょうか。

今年9月に、LINEエンジニアによる技術発表を中心としたエンジニア交流会「LINE Developer Meetup」でLINEのネットワークに関する発表をしたことが始まりでした。
技術広報から参加者を振り切った発表をよろしく!と言われ、少し踏み込んだネットワークアーキテクチャの発表をしたのですが、アプリ開発者の多いイベントだったこともあり、参加者はみんなぽかーんとしてましたね(汗)。

でもSlideShareで資料公開(※1)したところ、いろんな方からこれ面白いね!JANOGでも受けるんじゃない?とのコメントを多数いただいて、応募してみようかなという流れになりました。


私も公開資料を見て、サーバにまでeBGPを適用した構成に興味を持ちました。

サーバからインターネットまでのeBGP化により、これまで課題だった拡張性、運用が大きく改善されました。
例えばRFC5549(※2)BGP Unnumberedを利用することで、インタフェースを接続するだけでPeerが張れるのはとても運用が楽になりましたね。
ただオープンなプロトコルを利用していても、細かな仕様でベンダロックになったりと、悩みもあったりします。

JANOG43の発表では、eBGP化以外にも、ホワイトボックススイッチ全面導入、データセンタ間ネットワーク設計など、たくさんのチャレンジした結果と現状の課題について、紹介できればと考えています。


最後にJANOG43ではどのようなことについて議論したいと考えていますか。

LINEからは、これまでの課題をこんなアーキテクチャで解決してみましたということを紹介する予定です。
参加者のみなさんから、その課題をうちではこういうアーキテクチャで解決してるよ。こんな技術使えるよね。という議論ができるととてもうれしいですね。
-小林さんありがとうございました。

 

今回のプログラム「LINEのネットワークをゼロから再設計した話」はDay2(2019年1月24日)の17時10分となります。
JANOG43 のテーマ「ZERO」のとおり、JANOGの原点に立ち返り「インターネットのための技術・運用」について熱い議論に参加してみませんか。


※1: https://www.slideshare.net/linecorp/ss-116867631
※2: https://tools.ietf.org/html/rfc5549