JANOG43企画編成委員の加賀爪です。 今回紹介するのはDay2の「コンピューター・システムの時刻とネットワーク時刻同期 ~うるう秒はOS内部でどのように扱われるか~」のセッションでご登壇頂きます、セイコーソリューションズ株式会社の倉田 陽介さんと岩本 哲也さんのお二人にお話しを伺いました。
近年、色々なテクノロジー分野のIP化が進んでおり、それに伴ってネットワークに接続する機器の時計の正確さが重要となる場面が増えてきました。 こういったIP接続機器の時刻同期はNTPやPTPで行うことが一般的かと思いますが、ネットワーク時刻同期の正確性は実は時刻配信機器と受信機器間のネットワークの状態(中継機器やトラフィックの特性)に大きく左右されます。 というわけで、ネットワークに携わる皆さんにネットワーク時刻同期の基本的な考え方を改めてお伝えするのは面白いかな… と思っていたところ、前回のJANOG42で「NTPとうるう秒」という発表があって、我々が呼ばれたから…(笑) というのがきっかけです。後押しされたと言ってもいいと思います。
左:岩本さん、右:倉田さん
きっかけのところでも触れましたが、ネットワーク時刻同期の肝は配信・受信機器間のネットワークの状態です。 何が時刻同期の正確性に影響するのか? ポイントはそれほど難しくありませんので、その知識・ノウハウを共有できればと思います。 また、OS上で時刻がどのように実現(表現)されているのか等もお話しします。うるう秒とサマータイムは同じような時刻ジャンプのイベントだと思っている人が多いんじゃないでしょうか。 ところが両者のOSでの扱いは実は全然違います。 このようななんとなくで議論されがちな部分についてもメスを入れていきたいと思います。
みんなどうしてるの?系の発表ではないのでなかなか議論は盛り上がらないかもしれませんが、当日なかなか聞けないようなあれこれについても質問いただければ可能な限りお答えします。 -倉田さん岩本さんありがとうございました。
今回のプログラム「コンピューター・システムの時刻とネットワーク時刻同期 ~うるう秒はOS内部でどのように扱われるか~」は、Day2(2019年1月24日)の14時40分となります。 皆様お楽しみに!