JApan Network Operators' Group
JANOG43は株式会社デジタルアライアンスのホストにより開催します。

プログラムインタビュー 「IDCフロンティア ネットワーク運用システムの課題と挑戦」

今回のニュースレターでは、Day 3(2019年1月25日)最初のプログラムである「IDCフロンティア ネットワーク運用システムの課題と挑戦」を紹介します。発表者の見崎 徳仁さん(株式会社IDCフロンティア)にお話をお聞きしました。


今回、プログラムに応募されたきっかけはなんでしょう?

私はここ1年ほどモニタリングと自動化について取り組んできました。そして新しいモニタリングシステムと自動化のコンセプト(Network CI/CD)が形になったこともあり、私たちが実現したものを紹介したいと思いプログラムに応募しました。

発表テーマについての意気込みや特に聞いてほしいことを教えてください

今回の発表では、モニタリングと自動化の2つのテーマを取り上げます。

IMG_7657.JPGモニタリングでは、トラフィックの可視化が主な話題です。ネットワークの規模が大きくなると、使い勝手を保ったままできちんとトラフィックの可視化を行うことが困難になります。私たちが新たなシステムで採用したツール(Prometheus)は、かつてJANOG40でヤフー安藤さんがお話しされていました(フロントエンドエンジニアがY!のNW部隊で取り組んだこと)。 同じツールを使いながらも、ヤフーとは若干異なるアプローチをとっていますので、こういうやり方もあるんだという気づきにつながれば嬉しいです。

自動化では、"Network CI/CD"を取り上げています。最近のネットワーク機器・OSは、標準的とは言い難いものの何かしらのAPIを備え、またそれを扱うためのライブラリも充実しており、自動化のハードルがかなり低くなりました。しかし、単発の自動化では安全に運用し続けるのが難しいのではという思いを抱くようになり、行き着いたのが"Network CI/CD"というコンセプトです。こちらも自動化に取り組むみなさんの参考になれば嬉しいです。

JANOG43ミーティング参加者へのメッセージ(期待することや議論したいことなど)をお願いします

どちらのテーマも、ツールそのものの紹介ではなく、やりたいことをどう実現しようとしたのか、を中心にお話したいと考えています。 そのため、ツールについてはあらかじめどういうものなのかだけでも知っておいていただけると良いのかなと思います。プログラムページの「参考資料」に利用しているツールを掲載していますので、参考にしていただければと思います。無我夢中で作り上げたということもあり、私自身が気付いていない良い所や改善が必要なところというのも色々あるのかなと思っています。より運用者に優しい環境の実現のためにナレッジ・ノウハウを共有しましょう!

その他あれば何でも

発表後に野良BoFを行います(1月25日 11:15~12:00 本会議場3F 大会議室前ロビー)ので、プログラム内では議論したりない、よりディープな話を、という方は是非そちらでもよろしくお願いします。