JApan Network Operators' Group
JANOG43は株式会社デジタルアライアンスのホストにより開催します。

IPv4/IPv6デュアルスタックなリアルタイムP2P通信を行うオンラインゲームにおける、現在の国内/海外ネットワーク環境と、それに対する検証環境の構築手法

概要

「IPv4枯渇による、共存技術の導入・IPv6普及」「モバイルブロードバンドの発展と普及」を始め、ここ数年でゲームクライアントを取り巻く環境は大きく変わった。

IPv4/IPv6デュアルスタックでP2P通信することや、4G/LTE回線でも40~60msec程度のRTTを期待した通信が可能になるという、ポジティブな現実の一方で、いたるところで想定外の遅延や、接続性の低下に遭遇したりとネガティブな現実も多々存在する。

こういった状況を、インターネットを運用する方々と議論したいとずっと考えていたが、インターネットの調査・統計情報で一般的なレポートはあれど、ゲームプレイ環境に特化したものは殆どなく、議論のしようがなかった。

このプログラムでは、IPv4/IPv6デュアルスタックなP2P通信のログ解析から得られた、ゲームクライアントにおける接続性・遅延傾向の統計情報を取り上げ、実情を共有する。そして、多様な接続性・遅延環境に対応すべく独自開発し、社内展開/OSS公開もしたWANエミュレーターについて、実機を用いたネットワークデバッグのデモを交えつつ、解説する。

さらに上記を踏まえた上で、今後のネットワーク環境の変化や、検証する際にエミュレーションするパラメータを考えるために必要なメトリクス収集について議論する。

発表者

佐藤 元彦 (株式会社コナミデジタルエンタテインメント)

事前資料

IPv4/IPv6デュアルスタックなリアルタイムP2P通信を行うオンラインゲームにおける現在の国内/海外ネットワーク環境とそれに対する検証環境の構築手法