JApan Network Operators' Group
JANOG45は北海道総合通信網株式会社株式会社ネクステックのホストにより開催します。

5Gの夢と現実

概要

<<はじめに>>
5Gのニュースを目にしない日はありません。
エッジコンピューティング、低遅延、スライシングなどの、5Gならでは技術とそれらを活用したユースケースが広く知られるようになってきました。
それらの5Gインフラの特徴/機能を活かし、自動運転や遠隔医療、スマートアグリ、遠隔重機操縦、eスポーツなどの最新技術を組み合わせた夢のような社会の実現に向けた実証実験など、様々な取組も行われています。

これらの「夢」は、いつ、どのように実現するのでしょうか?
そもそも、本当にそれらの「夢」は実現するのでしょうか?
また、我々ネットワーク技術者は、それらをどのように受け止め、関われば良いのでしょうか?

これらの事情に詳しい面々で「5G話」をしていると、以下のような話も聞かれます。

  • 5Gは、ファイバでしかなしえなかった通信(高速/大容量/低遅延/高信頼)を、無線で実現するという夢がある
  • 全ての通信が5Gになるわけではないが、うまく使える環境/インフラを整備する必要がある
  • ローカル5Gなどの、モバイル網の技術からは蚊帳の外であったネットワークエンジニアがそれらに携わり実現できる機会も作れそう
  • それらの期待を受けて、様々なところでPoCが行われているが、実現に向けてそれなりに苦労している
  • それをサービス化するには、さらにハードルが高い
  • モバイルキャリアの5Gと一般向けのローカル5Gはどうインターワークできるのか?協調?競争?
  • そもそも、当面、モバイルキャリアが提供する5GはNSAであって、本気の5Gのパフォーマンスが出せるSAが普及するまでに時間を要する可能性が高い
  • というか、5G時代のMVNOってどうなるの?
  • 皆さん5Gの話をされるが、実は5Gに対するイメージ(いつぐらいに、何ができるか?)がバラバラではないか?
  • 5Gの世界をうまく実現するためには、エンジニアの5Gに対するイメージをそろえる必要があるのではないか?
  • 各ISPやFVNO/MVNOのエンジニアは、それらのイメージを持って、5G時代に対峙する必要があるのではないか?

<<セッションの目的/ねらい>>
このセッションでは、「5Gの技術や関連する基礎的状況を理解し、ネットワークエンジニアがジブンゴトとして5Gに取組むきっかけ/第一歩を作ってみる」を目的としたいと思います。

<<セッションの概要>>
セッション内容として、5Gに関連する情報提供(関連技術/インフラ整備/関連取組など)をメインに行いつつ、ローカル5Gやアンライセンスなど、電波政策によっては、モバイルキャリアだけでなく一般のネットワークエンジニアによる5G構築の機会を作ることも視野に入れ、会場で議論ができないかと思っています。

発表者

伊賀野 康生 (株式会社企)

藤本 幸一郎 (日本電気株式会社)

資料

5Gの夢と現実 -5G技術に関する私見-(伊賀野)

5Gの夢と現実 -実現に向けてエンジニアが対応していくべきこと-(藤本)