JApan Network Operators' Group
JANOG45は北海道総合通信網株式会社株式会社ネクステックのホストにより開催します。

フィッシングの現状とその対策

概要

フィッシング対策協議会からは、最近のフィッシングの事例を紹介し、急激に増加の一途をたどっているフィッシングメールについて、送信状況、対策、現状の対策の問題点などを共有します。また国内事業者の踏み台送信の実態、状況も取り上げます。

こうしたフィッシングも含めた迷惑メール対策が強化されていく一方で、本来届くべきメールの疎通が悪くなるなど、コミュニケーションツールとしてのメールの信頼性が揺らいでいます。ここでは、メールに関わる各種技術の導入状況をデータで示し、こうした技術を利用してメールの信頼性をどう高めていくかについて、議論していきます。

議論のポイント:

  1. フィッシング対策として、各種フィルタの導入が行われていますが、最近のURLフィルタ等は、送信側も巧妙になってきていることから、効果的な結果が得られていない現状があります。インターネット業界のさまざまなステークホルダーが参加しているJANOGで意見やアドバイスを求め、それぞれのレイヤでの技術や立場で可能な対策についても考えます。
  2. 近年メール関連技術として、DMARC、 MTA-STS、 BIMI など新しい技術が標準化および提案されています。こうした技術がメールの信頼性向上にどう寄与できるのか、現状の普及状況や、グローバルでの取り組み、今後の連携についてのアイディア等も示しながら、議論していきます。

発表者

櫻庭 秀次 (JPAAWG / 株式会社インターネットイニシアティブ)

平塚 伸世 (フィッシング対策協議会 / JPCERT/CC)

山田 慎悟 (NTTコミュニケーションズ株式会社)

公開資料

フィッシングの現状とその対策(平塚)

フィッシングメールの対策(櫻庭)