さまざまな仕様と実装が複数のレイヤにまたがって複雑に組み合わさることで初めて機能する現代のネットワーク。
初見ではつかみどころがないその実態を新人に伝える本は、どのような視点で企画され、執筆され、出版へと至るのか。 あるいは、ネットワークの技術がますます複雑さを増すなかで、特定の要素技術を掘り下げて解説するニッチな本にはどんな市場や未来があるのか。
近年では、毎回1万人規模の来場者を呼ぶ技術書専門の同人誌即売会「技術書典」をはじめとして、出版社を経ずにエンジニアが自ら執筆した専門の原稿を本として読者に届ける動きも広がっています。エンジニアが自らの専門知識を本という形で世に残すチャンスは、実は以前よりも拡大しているのです。
本発表では、「いざ自分が執筆者の立場になったときに知っておきたいこと」を、複数のネットワーク解説書を上梓してきた小川晃通と、もっとも多く読まれているネットワーク解説書シリーズの編集者であった鹿野桂一郎がJANOGに集うエンジニアの方々に向けてまとめます。
小川 晃通 (フリーランス)
鹿野 桂一郎 (ラムダノート株式会社)
著者の視点編 (小川)
出版社の視点編 (鹿野)