JANOGerのみなさん、こんにちは! JANOG58プログラム委員の近森です。
今回はDay2(2026年7月16日)に本会議場2F-Aで行われるプログラム「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™ ~侍JAPANとJANOG侍の戦い~」にご登壇いただく吉田 友哉さん(NTTドコモビジネス株式会社)、大日方 周太さん(株式会社コミュニティネットワークセンター)、宮本 竜典さん(NTT東日本株式会社)とのミーティング内容を元に、プログラムをご紹介いたします。

左上:近森、中央上:宮本さん、右上:鈴木、左下:吉田さん、右下:大日方さん
応募したきっかけを教えてください
吉田さん
今回のWBCは、日本では地上波なしでNetflixの配信のみという、一大イベントだったんですよね。
配信前からいろいろドラマがあって、NTT東日本のアクセス網、プロバイダーのネットワーク、Netflixとの接続など、全部含めてお祭り状態でした。
急激にトラフィックが増えるので、設備増強もかなりやっていて、各事業者それぞれが対応しましたが、そういう経験って今後のイベントにも絶対に活きるはずなんですよね。
なので、そのときに何を考えていたのか、どう連携したのかというノウハウを共有し、JANOGのみなさんと議論したいなと思ったのがきっかけです。
セッションの見どころは?
大日方さん
ISPの立場からすると、Netflixさんが事前にかなり情報を出してくれたのが大きかったですね。
過去には、突然トラフィックが流れてきて、輻輳させないように緊急オペレーションをするみたいなケースもあったんですけど、今回は事前にどう増強していくか考えられたので、これまでとの違いが見どころの一つです。
あと、Single CDNがいいのか、Multi CDNがいいのかっていうのは、みんな立場によって見え方が違うと思うので、そこを会場の方と一緒に議論できたらいいなと思っています。
吉田さん
そうですよね。今回のポイントの一つは、Single CDNで配信したことですね。
普通こういうライブイベントってMulti CDNが多いと思うんですけど、今回はNetflix単独でした。
その分、かなり綿密に同社とやり取りをして、トラフィックの流し方も細かくコントロールしていました。
例えばIXやプライベートピアリングでどれくらい受けるか、みたいな話もちゃんと議論してましたね。
なので、Single CDNかMulti CDNか、なぜ今回こうなったのか、そのあたりを含めて議論できるのが見どころかなと思います。
どんな人に聞いてほしいですか?
吉田さん
トラフィックをエンドユーザに届ける人、コンテンツを配信する人、一視聴者に近い人、それぞれの立場で関わった人に参加していただき、議論を深めたいです。
WBC当日に向けた準備で苦労した点を教えてください
吉田さん
まず一番最初にぶつかるのが、どれくらいトラフィックが来るのか分からないってところですね。
帯域をちゃんと用意しないと品質が出ないんですけど、かといって増強にはコストもかかるので、どこまでやるのかというのは結構難しい判断でした。
他にも様々な課題がありましたが、ここで話し過ぎるとネタバレになってしまうので、これ以降は当日の発表を乞うご期待!
配信当日に起きた印象的な出来事はありますか?
吉田さん
当日は比較的スムーズだったんですけど、面白かったのはユーザの動きですね。
試合が始まるタイミングで、『あれ、テレビでやってないじゃん』って気付いて、急いでNetflixを契約しようとする人が増えたんですよ(笑)
その結果、コールセンターに問い合わせが集中するみたいなこともあって。。。
ネットワークの話だけじゃなくて、サービス導線とかサポートも含めて影響が出るんだなっていうのは、すごく印象的でしたね。
情報共有や事業者間の連携はどのように行われていたのでしょうか?
吉田さん
主にCONECT(インターネットトラヒック流通効率化検討協議会)の中で、視聴数やトラフィックの予測について議論してました。
完全にオープンな場というよりは、関係者で情報を持ち寄って、どうするか考えるという感じですね。
大日方さん
私の場合、JAIPAのContent/CDNトラフィックWGや、ケーブルテレビ連盟でも情報共有を行っていました。
コミュニティでの情報連携は今回すごく重要な役割だったと思います。
JANOG58で楽しみにしていることは?
吉田さん
やっぱり観光ですね!違う違う…
大日方さん
道後温泉ですか?
吉田さん
うん。道後温泉と観光!そして美味しいご飯!
もうそのために全力で発表を頑張りますよ!
大日方さん
あとはやっぱり現地でFace to Faceで話せるところですね。
普段なかなか話せないことも、現地だとぶっちゃけて話せるので(笑)
宮本さん
同じくですね。直接会って話すと、クローズドな場だからこそ話せることもあるので、そこは毎回すごく楽しみにしています!
プログラム委員より一言
近森
今回のWBCの配信は、単なる大規模トラフィックイベントではなく、コンテンツ事業者・ISP・アクセス事業者が互いに情報交換を行い、乗り越えた一大イベントでした。
本セッションでは、その裏側にある意思決定や技術的な工夫、そして立場の違いによる見え方について、それぞれの視点から語られます。
私自身もISPのバックボーン担当として大きく関わったイベントであり、議論が深まることを楽しみにしております。ぜひ、皆様それぞれの立場で議論にご参加ください。

