JApan Network Operators' Group

ISPホットトピック2011

概要

2011年は、インターネットサービスを提供する事業者にとって節目となる出来事が多くありました。

2月、IANAがIPv4アドレス(/8)の最後の5ブロックを各RIRに分配し、IANAのIPv4アドレス在庫が枯渇しました。4月には、APNICに払い出された/8も残り1ブロック未満となり、IPv4アドレスの払い出しポリシが見直されました。

3月には東日本大震災のために、日本のインターネット通信は様々な影響を受けました。そ の裏で、数多くの事業者が継続したサービスの提供のために奮闘しました。災害に耐えられる通信基盤づくりも、様々な事業者でこれまで以上に検討が進みつつあるようです。

6月以降、各ISPはNGN網を利用したIPv6アクセスサービスの提供を開始しました。同じく6月にはWorld IPv6 Dayが開催され、WEBサイトがIPv6に対応したときのサービス影響を探りました。

また、IPv6フルルートの飛躍的な増加、トラヒックの継続した増加なども注目すべき点です。

インターネットサービスを提供する事業者、とくにISPでは、上記のような出来事に対してどのような対応をしてきたのでしょうか。本プログラムでは、2011年に起こった出来事をISPの視点で振り返るとともに、現在の課題や解決策を共有し、よりよい通信基盤を議論することを目的とします。

発表者
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友近 剛史 (NTTコミュニケーションズ株式会社)

1995年、日本電信電話株式会社入社。

1996年のOCNの立ち上げ時にOCNバックボーンネットワークの設計・開発・構築に従事。

以降2001年まで、OCNバックボーンの運用・新サービス開発・新技術調査・営業に携わる(1999年からNTTコミュニケーションズにて)。

2001年、IPv6日米欧グローバルバックボーン設計・構築。

2002年~2003年 カーネギーメロン大学留学。

2004年、NTTコム先端IPアーキテクチャセンタにてIPv6関係の研究・開発業務。

2006年より、OCNのネットワーク設計・開発業務に従事(現職)。

InternetWeek1999、2000、2001にて「大規模ネットワークにおける経路制御設計」講師、JANOG1 LACo-Chair、JANOG2/4/6 PC、JANOG5 PC Co-Chairなど。

「インターネットルーティング入門」(翔泳社)著者。


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吉村 知夏 (NTTコミュニケーションズ株式会社)

2003年、NTTコミュニケーションズ株式会社入社。

OCNのサーバ運用に従事。

2007年より、OCN(バックボーン、対外ピアリング)のネットワーク設計・開発業務に従事。

InternetWeek2005~2006「DNS DAY」、Interop2007~2009「DNSホットトピック」、Interop2009「DNSワークショップ」、APRICOT2011、NANOG32等で発表。

日本DNSオペレーターズグループ幹事。


事前資料
事後資料
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