BGP Communityは経路の識別やprefix単位の経路制御のために広く利用されている属性値です。
ISPで独自の制御を実現するために:<ローカル>の様な表記方法が採用される場合が多いのですが、いかんせん全体で4octetしかないため、4octetのASではうまく表記できない課題がありました。
これまでに幾つかこの課題に対応しようとした標準化活動はあったものの、どれも成功したとは言えません。今回のLarge BGP Communitiesでは、シンプルな拡張に注力し、12octetのフィールドを持つ提案となっています。
既に実装も進んでいますが、さらなる実装の拡充のためには、運用者からベンダなどに働きかけたり、実網に投入してみるなどの活動が重要です。
このセッションでは、Large BGP communitiesの概要とこれまでの流れを説明し、我々が実際に有効に使っていけるかなどを議論できればと考えています。
松崎 吉伸(株式会社インターネットイニシアティブ)
JANOG39 Large BGP Communities
2月24日(金)までの公開となります。